汚部屋を脱出するには、断捨離から始めましょう。しかし、部屋に物が多すぎると、どこから手を付ければいいかわかりませんよね。本記事では、無理せずに断捨離をして、汚部屋脱出の第一歩を踏み出す方法を解説します。

汚部屋脱出のために断捨離からはじめよう

汚部屋を脱出したいと感じていても、どこから手を付ければいいかわからず放置してしまうことはありませんか。1度に何もかも進めようとするのではなく、まずは断捨離から始めましょう。

物が多い部屋は汚れやすい

物が多いと収納に入らない物が、必然的に床に置かれることになり、どれが不用品なのかすら把握できなくなります。また床や不用意な場所に置かれた物に埃が溜まり、さらに汚れるという悪循環です。

掃除や片づけに時間がかかる

部屋に必要最低限のものしかなければ、部屋が深刻な状況にまで散らかることはほぼありません。また、必要最低限のものであれば管理が楽なので、『出したら元の場所に戻す』という作業も楽になります。

しかし、物が多いと収納が大変になり、『いったん片付けると取り出すのが面倒になるから』という理由で机の上などに放置してしまいます。このような癖がつくと、いつの間にか部屋が物で溢れかえるようになります。

さらに、たくさんの物を所有していたとしても、その中で実際に使っているものはごく僅かである場合が多いです。そのような不用品が部屋に散らかっていては、片付けに時間がかかるのは当然です。

ホコリやゴミが溜まりやすい

机や床の上が散らかっていると、それらを片付けなければ掃除ができません。この状態を放置しておくと、当然ホコリやゴミが溜まります。

このような不衛生な環境だと、害虫が発生したり、異臭を放ったりします。さらには、ホコリが原因で火災が発生する懸念もあります。

ためこみ症が汚部屋の原因かも

『ためこみ症』は、2013年に公開された米国精神医学会の診断基準で正式に定義された精神障害です。この症状は、物を手に入れることや保管しておくことで安心感を得ますが、逆に手に入らなかったり捨てられたりすると、酷い喪失感や罪悪感に悩まされます。

ためこみ症は自覚症状がないことも多く、他人から見ると『片付けが苦手な人』に感じることもあります。少しでも思い当たる節があれば、病院で相談してみましょう。また、身内や知り合いにこのような症状がある場合は、ためこみ症かもしれないことを伝えた上で、病院での診断を勧めましょう。

無理をしない断捨離の手順

片付けが苦手な人にとって、いきなりすべての不用品を捨てるのは難しいかもしれません。ここでは、無理をせずに断捨離をするための手順を解説します。

捨てる基準を決める

ただ闇雲に物を捨て始めてしまうと、捨てるか捨てないかという判断に多くの時間を奪われてしまいます。そうならないためには、事前に捨てる基準を決めておくことが大切です。例えば、以下のような基準を設けておきます。

  • クローゼットに収まりきる程度の服にする
  • バスタオルは、1週間分だけ残しておく
  • 無くなりそうな消耗品はすべて捨てる

断捨離をスムーズに進めるためには、迷う時間を省く必要があります。あらかじめ決めておいた基準に沿って、どんどん不要なものを捨てていきましょう。

やりたい場所からはじめる

断捨離は、『ここから始めなければいけない』といったルールは存在しません。直感でここから先にやりたいと感じた場所から始めていきましょう。

また、最初から完璧を目指す必要はありません。1つのスペースを片付けられただけでも、小さな成功です。その小さな成功を積み重ねて、断捨離を成功させましょう。

どうしても捨てられない物は期限を決める

あらかじめ基準を設けていても、捨てるかどうかで悩んでしまうものが出てくる場合があります。このようなときは『一時保留場所』を作り、しばらく保管しておきましょう。

そして、『一時保留場所にあるものは、1カ月以上使わなかったら捨てる』というルールを決めましょう。こうすれば、捨てるときも納得して捨てることができます。

これを繰り返していると、いずれは一時保留場所がなくても物を捨てられるようになります。

断捨離の疑問

断捨離をする時に感じる疑問もいくつかあるでしょう。断捨離する際には、何かコツがあるのか、よく聞くミニマリストってどんな意味なのかなど、ここではそんな疑問について解説します。

男女別に注意事項はある?

男性が断捨離をするときには、『捨てる量に執着しない』ことに気をつけましょう。

断捨離をしている人の中には、捨てたものの量をSNSやブログで競い合う人もいます。こういった流れを見て、『物をたくさん捨てることが正義』だと思い込んでしまうケースもあります。しかし、大切なのは捨てる量ではなく『本当に必要な物を見極めること』です。

女性が断捨離するときは、『開運を目的に断捨離をしない』ことに注意しましょう。

断捨離を行うことで運気が上昇するという話はよく耳にしますが、これによって『断捨離をして運気を上昇しなくてはいけない』という思考に至り、断捨離を始める女性がいます。しかし本当は捨てたくないのに開運目的で捨ててしまうと、再び同じようなもの買って溜め込んでしまう結果になります。

断捨離をすることで行動や気分が変われば、運気が上昇することもあるかもしれませんが、『運が良くなる』という目に見えにくい事柄をあてにするのは危険です。断捨離を行うのは、部屋を綺麗にしたいという気持ちを忘れないようにしましょう。

ミニマリストを目指すべき?

ミニマリストとは、『最小限のものだけをを持って生活する人』のことです。自分にとって無駄なものを持たないことで、幸せな人生を送ろうとするミニマリズムという考え方です。

汚部屋を脱出したい人は、ミニマリストを目指すべきなのでしょうか。答えとしては、『どちらでも構わない』となります。必ずしも目指す必要はないし、ミニマリストに魅力を感じたなら目指しても良いでしょう。

どちらにせよ、断捨離によって不用品から解放され、必要なものだけを部屋に置いておくことが大切です。そこからミニマリストを目指すべきかどうかは、どういう生活を送りたいかによるでしょう。

断捨離のモチベーションを上げる方法

『断捨離を始めたいけど、なかなか重い腰が上がらない』という人も多いですね。そのようなときに断捨離のモチベーションを上げる方法を解説します。

ビフォーアフター画像を見る

ネット上にある、断捨離のビフォーアフター画像を見ると、非常にモチベーションが上がります。筋トレをしている人やダイエットをしている人が、ビフォーアフター画像を見て奮い立つのと同じ原理です。

また、自分自身でも写真に残しておくと、部屋を片付けたあと見返すことで、リバウンドを防ぐことができます。部屋が散らかりそうになったら過去の写真を見て、『こんな部屋には戻りたくない』と思うようになるでしょう。

まずは片付ける前のビフォーの写真を撮ってから、断捨離をスタートしましょう。

断捨離成功体験のブログを読む

自分と同じような悩みを抱えている人が、それを克服したという体験を知ることはとても励みになります。

そのブログを見て、断捨離が成功したときのことを想像してみましょう。とても気分が良く、前向きな気持ちになるはずです。

また、ブログの投稿者が断捨離をする上で苦戦したことや、スムーズに断捨離を進めるコツなどを公開していたら参考にすると良いでしょう。

まとめ

断捨離さえ成功させれば、あとは残ったものを収納し、各部屋を清掃するだけで汚部屋を脱出できます。そう考えると、汚部屋を脱出することは、それほど難しいことではないように感じてこないでしょうか。

断捨離や片付けをする上で大切なのは、最初の一歩を踏み出すことです。本記事を参考にして、汚部屋脱出の第一歩である断捨離をスタートしてみましょう。