今回の記事は「遺品の整理」や「遺品の買い取り」を業者に依頼したいと考えている人向けの記事です。

遺族だけですべての遺品を整理するのは難しい場合もあります。

そのような時に役立つのが、「遺品整理業者」や「遺品買い取り業者」です。

でも、あまり身近ではない業者だけに、「何をどうすれば良いのか分からない」という人が多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、

  1. どうやって遺品整理の見積りを取れば良いのか?
  2. 見積りの相場や業者選びのポイント、注意点

などをお伝えします。

一番得する方法を知って、後悔のない業者選びをしましょう!

遺品整理業者と遺品買い取り業者の違い

まずは遺品整理業者と遺品買い取り業者の違いを理解した上で、それぞれどんな人が選ぶべきかを見てみましょう。

遺品整理業者とは

遺品整理業者とは、その名の通り、故人が残した遺品の整理を専門とする業者のことです。

ただ処分するだけではなく、処分するものと価値があるものとの分別や、遺品の供養などもしてもらえます。

また、室内の清掃や消臭、価値がある遺品の買い取りにも対応してもらえるため、「遺族だけで遺品の整理や部屋の掃除をするのは負担が大きい」という時には大変頼りになる業者です。

ただし、買い取りのプロではないため、遺品の買い取り価格は、買い取り業者よりも安くなる可能性があります。

■遺品整理業者はこんな人におすすめ!

  • 故人の住まいを至急片づける必要がある
  • 思い出がつまっていて整理するのがつらい
  • できるだけ手間をかけずに済ませたい
  • 遠方に住んでいて整理する時間が取りづらい

遺品買い取り業者とは

遺品買い取り業者とは、遺品の買い取りを専門とする業者のことです。遺品の整理はしてもらえませんが、プロがしっかりと価値を査定してくれます。

■遺品買い取り業者はこんな人におすすめ!

  • できるだけ高く買い取って欲しい
  • 遺品整理は業者に頼まなくてもできる
  • 出費を抑えたい
  • 貴金属やブランド品、着物など価値のありそうな遺品がある

もちろん、遺品の整理は遺品整理業者へ、買い取りは買い取り業者へと、同時に両方の業者に依頼することも可能です。

遺品の見積もり金額の目安

次に、遺品整理業者と遺品買い取り業者の見積もり金額に関して解説します。

遺品整理業者の見積もり金額の目安

遺品整理業者に見積もりをしてもらう場合、多くの業者が無料で見積もりをしています。

ただし、必ずしもすべての業者が無料とは限らないため、見積もり依頼をする前に無料であるかどうかを確認しておくと安心です。

また、遺品整理の費用には定価がなく、業者によってかかる費用が異なります。

しかし、部屋の広さと作業人数で見積もりをする業者が多いため、ここでは費用の目安を紹介します。

部屋の広さ

作業人数

費用の相場

1K 1~2 4.3万円より
1DK 2 6.5万円より
1LDK 2~3 10万円より
2DK 3 13万円より
3DK 3 20万円より

できる限り安く遺品整理をしたい場合は、複数の業者に見積書を出してもらうのもひとつの方法です。

遺品買い取り業者の見積もり(査定)は無料か?

遺品買い取り業者についても、多くの会社が無料で査定をしています。

ただし、こちらもすべての業者が無料とは限らないため、事前に出張料や査定料、キャンセル料などが無料であるかどうかを確認しておくと安心です。

査定額は遺品の種類や状態によって様々です。

遺品整理の見積もりはどこにお願いすればいいの?

ここでは、遺品整理業者に見積もりをお願いする時の手順や方法を解説します。

見積もり依頼の手順は下記のようになります。

  1.  遺品整理業者を探して連絡し、見積もりを依頼する。
  2.  業者に下見に来てもらい、見積もりをしてもらう。
  3.  遺品整理を依頼することが決定した場合は、作業日を決める。
  4.  作業日に遺品整理をしてもらう。

業者が下見をする時と、遺品整理の作業をする時は、基本的に依頼者も現地で立ち会います。

遺品の買い取り業者に見積もりをお願いする場合

次に、遺品の買い取り業者に見積もり(査定)をお願いする時の手順や方法を解説します。

査定依頼の手順は下記のようになります。

1. 遺品買い取り業者を探して連絡し、査定を依頼する。

2. 都合の良い日に来てもらい、査定をしてもらう。

3. 買い取りが決定した場合は、その場で買い取りしてもらう。

依頼者が遠方に住んでいるなどの理由で、現地で査定してもらうのが難しい場合は、電話やメール、LINEなどで査定をしてもらえる業者もあります。

または、自分で店頭に持ち込んで査定をしてもらったり、宅配便で郵送して査定をしてもらったりする方法もあります。

遺品整理の見積もり業者を選ぶ5つのポイント

遺品整理業者を選ぶ時は、次のポイントを押さえておきましょう。

1.ホームページの相場は参考価格

遺品整理業者のホームページを見ると、見積もり金額の相場が記載されていることがあります。しかし、この金額はあくまでも参考価格として捉えましょう。

実際にかかる費用は、部屋の状態や遺品の量、種類によって変動します。最終的な見積もり金額は、業者が下見に来た時でなければ分からないことを理解しておきましょう。

2.電話での対応をチェックする

電話で見積もり依頼をする時は、業者の対応についてもチェックしましょう。

質問に対する答え方や、こちらの希望に真摯に対応してくれるか否かで、業者がどのような姿勢で仕事に取り組んでいるかが分かります。

3.見積もり書の項目をチェックする

業者の中には、見積書は低価格で設定しておき、作業後に高い価格を要求してくるケースもあります。

見積書は総額だけでなく項目をチェックして、内容が不明確な項目があれば質問しましょう。

また、作業後に追加費用が発生する可能性があるのかどうかも確認しておくと安心です。

4.訪問セールスの業者は要注意

訪問セールスをしてくるような業者は要注意と考えられます。業者の中には悪徳商法を行っているところもあるので、怪しい話はハッキリと断りましょう。

大阪市消費者センターでは、悪質な訪問販売お断りシールを作成しています。

玄関やインターホン付近に貼ることで、未然に消費者被害を防止することにつながります。

大阪市HP:http://www.city.osaka.lg.jp/lnet/page/0000063239.html

5.全国対応業者と地域密着業者のどちらが良いか?

遺品整理業者には全国対応業者と地域密着業者があります。

それぞれのメリットとデメリットをまとめました。

<全国対応業者>

■メリット

・遠方に住んでいる人でも地方に対応できる業者を見つけやすい

■デメリット

・窓口の会社と作業にあたる会社が異なる場合があり、善し悪しが判断しづらい

<地域密着業者>

■メリット

・電話応対から作業までを同じ会社が行うため安心できる

■デメリット

・対応できる地域が限られている場合がある

それぞれのメリット・デメリットを知り、業者選びの参考にして下さい。

下記に、地域密着型の遺品整理業者の中からおすすめの会社を紹介します。

「遺品整理の埼玉中央」

埼玉県の遺品整理業者で、電話相談、下見時の見積もり、作業の立ち合いのすべてを店長が対応してくれる。

遺品整理の埼玉中央では、見積り提出時点で価格が確定し、それ以外の費用は一切かからない。

「遺品整理まごころ」

札幌市の遺品整理業者で、見積もり金額を上回る請求が勝手に行われることはない。

遺品はプロの遺品整理士が丁寧に扱ってくれる。

 

遺品整理の見積もりを依頼する際の注意点

  • 形見や代々受け継がれてきたものは別にしておく
  • 書類は別のところへ保管する
  • 個人情報の取り扱いに注意する

故人の形見や代々受け継がれてきたものは、別の場所へ分けておくようにします。

それらを今後どのように受け継いでいくかについては、親族で話し合うようにしましょう。

また、書類や個人情報が掲載されているカード類、パソコン、身分証明書などは、解約の手続きやデータの初期化などをすべて済ませた上で処分する必要があります。

そのまま処分すると悪用されてしまう可能性があります。

まとめ

遺品整理時の見積もりのとり方や業者選びのポイントについて見てきました。

真摯に仕事に取り組んでいる会社を選べば、依頼者の思いを尊重し、しっかりとした対応をしてもらえます。

良い会社を選んで、大切な遺品の整理に役立てましょう!