物が多すぎる部屋は散らかりやすく、問題があります。物が多い部屋で断捨離をする上でのコツ、得られる効果を紹介しています。物を捨ててきれいになった部屋を保つために、物を増やさない部屋を作っていく方法もまとめました。

部屋が片付かない原因は物の多さかも

いくら掃除をしていても、きれいにならない場合、いらない物が多いことが原因の可能性があります。部屋の広さや収納スペースに対して物が多すぎると、ごちゃごちゃしてしまいます。

また、物が多いこと自体が汚れの原因になります。ほとんど物がない部屋は、床と家具などを清掃するだけで掃除が終わりますが、物がたくさん置かれているとすき間にホコリや汚れが溜まるためです。

掃除する意欲を減らす

物が多い部屋は、ストレスも溜まります。必要のない情報が視覚から脳に入り、気を散らす原因になることがあるためです。

ストレスが溜まってしまうと、掃除をしようと思い立つ意欲もそがれてしまいます。また、大量の物を仕分けなければならないため、片付けにも時間がかかりさらにやる気を失う悪循環です。

断捨離で思い切って物を捨てれば、掃除をしやすい部屋になります。

物が多いと汚れの原因に

物が多いと、細かい部分に汚れが溜まります。収納ダンスと一時置き用のボックスが1つ置いてあるだけの部屋なら、床とタンスの周り、ボックスの周りを掃除するだけで掃除が終わります。

しかし、服が部屋に散乱し、本が出しっぱなしになっている部屋では、服や本の周りにもホコリや汚れが付着します。片付けをしていないと、ホコリは溜まる一方です。

仮にすべて収納できている場合でも、タンスや棚、箱などの種類が多くなります。それぞれ細かい部分にも汚れが溜まり、掃除が大変です。

部屋が汚いと、ホコリやカビが発生し、アレルギーや皮膚炎の原因になることもあります。風邪などの感染症が起こりやすくなるなど、健康にもよくありません。

断捨離のコツ

いざ、断捨離をしようと思い立っても、何から始めれば良いのかわからないと言う人も多いのではないでしょうか。断捨離のコツは、1年以上使っていないものを見つけ出し、どんどん捨てていくことです。

迷うようなものは、捨ててしまって構いません。どうしても必要なものだけで生活できれば、断捨離は成功です。

1年以上使っていない物は捨てる

服や宝飾品など、1年間使っていない物があるなら、捨ててしまいましょう。食器や調理器具なども同じで、使わないけれどいつか必要になるかもしれないと思っていても、結局使わないものです。

去年着ていた服を季節の変わり目に全部出してみて、結局着ないと判断したものをすべて捨てると大幅に物が減らせます。捨てるのはしのびないと考える場合でも、ワンシーズン使っていない程度なら、誰かに譲るか売ることもできるでしょう。

また、故障・破損して1年以上放置してあるものも、合わせて処分することをおすすめします。いつか直して使うかもしれないと置いておくと、どんどん物が増えてしまうためです。

迷ったら捨てる

絶対に使わないとは言い切れないけれど、今必要でないものなど、判断に迷った場合は原則捨ててしまいましょう。

再発行できない書類や印鑑、再発行に料金がかかる通帳などは別ですが、服や本、食器など、今使っていないものは将来もほぼ使う機会はないでしょう。

形が古いフォーマル着を置いておいても、いざ使うときはやっぱり新しく買おうと考えてしまいます。もし必要になったとしても、レンタルなどで代替も可能です。

デザインが気に入らない食器や、読み返すことのない本も同じように、迷ったら捨ててしまいましょう。捨ててしまったら絶対に取り返しがつかないもの以外は、ほとんど捨てても問題はありません。

断捨離の効果

断捨離をすると、部屋が片付くだけでなく他の効果も得られます。不要な物に囲まれて生活することがなくなり、ストレス軽減にもつながるでしょう。

また、必要な物だけ見極めて購入するようになるため、無駄な出費も減ります。

部屋が片付く

断捨離を実行すると、必然的に物が減ります。収納スペースに入りきらないと悩むこともありません。

雑多に物が置かれないため、ちょっとしたゴミやホコリも掃除がしやすくなるでしょう。

断捨離の『断』はこれから購入する不要な物を断ち、『離』は物欲や所有欲から離れることを意味しています。ただ物を捨てるだけでなく、今後散らからない部屋を作る心構えも同時に養うことができるでしょう。

心身が健康になる

部屋が散らかっている場合、気持ちに余裕がなくストレスを抱えてしまいがちです。また、物理的にもホコリやゴミの影響で体調を崩しがちになる可能性があります。

断捨離をして部屋をきれいに保つことができれば、気持ちに余裕もでき健康にも良い影響を与えてくれるでしょう。

無駄な出費が減る

断捨離は、部屋の中にあるものを捨てて終了ではなく、考え方を変えることから始まります。必要のない物は家にいれず、不必要なことはしない精神を養いたいときにおすすめです。

断捨離の精神を持てば、あまり欲しくもないのにネットショッピングで物を買ったり、明確な用事もないのにショップに入ったりする行動を避けることができます。

対して欲しくないのについ衝動買いをしてしまう人は、出費を抑えるために断捨離に取り組むことも考えてみましょう。

物を増やさない部屋づくり

物を増やさないためには、自分の心構えはもちろん、無駄に収納を増やしすぎないことも大切です。また、せっかく収納に余裕を持たせているなら、わかりやすく使いやすい収納を目指しましょう。

必要な物と欲しい物を区別する

部屋の片付けをするとき、捨てるか捨てないかは自分の基準で決めるようにしましょう。そのとき、必要な物と欲しい物を区別することが大切です。

たとえば毎日着る服やタオル、寝具などは必要な物です。洗濯中の替えとして、2~3枚あれば十分と考える人もいます。

ただ、シーズンごとに寝具やタオルの雰囲気を変えたいから5~6枚は欲しいと考える人もいるでしょう。必要なのかと問われればどうしてもいる物ではないかもしれませんが、その人にとっては欲しいものです。

徹底的に物を捨てて、必要最低限の生活にする必要はありません。必要な物、欲しい物を残すようにして、不必要な物を捨てるか、譲るなどしていきましょう。

収納を買わない

物を捨てられず次々入れる場所を増やすと、余計に部屋が雑然としてしまうことがあります。片付けをするときは、今あるものだけで整理できるようにしましょう。

特に突っ張り棒や100均グッズで作る収納などは、ほとんど収納力がありません。活用するなら、全部整理が終わり、後は帽子を置くスペースだけ欲しいなど、目的がはっきりしているときだけにしておきましょう。

大きな収納を買ったとしても、結局は収納がいっぱいになるまで物を増やしてしまう原因になります。

わかりやすい収納を心がける

自分の動きに合わせた収納を作ると、物が片付けやすくなります。たとえばキッチンで作業をするとき、取り出しやすい場所に収納を作れば、戻すのも簡単です。

わざわざ戸棚を開け、その中にあるボックスを開けなければ取り出せないなど、使った後に片付ける作業が面倒になる収納は作らないことを心がけましょう。

また、よく使う物を取り出しにくい場所に置くと、散らかる原因です。使用頻度によって、収納場所を変えるようにしましょう。

ドレッサーの中にスキンケアアイテム、トイレの前にある棚にはトイレットペーパーなど、場所ごとに収納を考えることも大切です。

まとめ

断捨離は物を捨てるだけではなく、いらない物を断ち、不要な物を捨て、物欲から離れるという意味合いがあります。部屋の物が多すぎると感じているなら、まずは不要な物を捨ててすっきりした部屋を目指しましょう。

最低限の物だけにする必要はありませんが、不要な物を買わず、収納を増やさないことを心がければ、いつまでもきれいな部屋を保つことができるでしょう。