いつか掃除をしなくてはいけないとわかっていても、汚部屋を掃除するのは億劫ですよね。しかし、放置していても状況は悪化するばかりです。汚部屋にいたってしまう原因から、片付けする手順やコツを参考にして、今年こそ汚部屋を卒業しましょう。
なぜ汚部屋を放置してしまうのか
そもそもなぜ、汚部屋を放置してしまうのでしょうか。原因をハッキリさせて、客観的に今の自分を見てみましょう。
時間や心の余裕がない
生活や仕事が忙しすぎて、片付けに割く時間や心の余裕がないというタイプです。
なぜ時間に余裕がないのかは、人によって異なります。自己管理能力が欠けており、時間をうまく使えていないこともあれば、仕事が不規則、または毎日サービス残業をしているというケースもあります。
また、心の余裕がないと掃除にまで手が回らないことがあります。外でストレスを多く感じる生活をしていると、帰宅してから無気力状態になってしまうことも多いでしょう。精神的に追い詰められると、うつ病などの精神疾患にもつながってしまい、さらに片付けられない精神状態になってしまいます。
どこから手を付ければいいかわからない
ちょっとした片付けなら簡単にできますが、あまりにも汚いと、逆に『どこから手をつければいいかわからない』という状況に陥ってしまいます。
汚部屋の片付けには気力と労力が必要になるので、始める前から気が滅入ってしまうのです。そのため自力ではどうしようもないと感じ、後回しになるケースが多いです。
また散らかると思いやる気が出ない
片付けの習慣がない人からすると、『片付けてもどうせまた散らかるのだから、片付けても意味がない』と感じてしまうことがあります。
このようなタイプは、定期的に片付けをした経験が少ない可能性があります。こまめに掃除すれば、少ない労力で綺麗な部屋を維持することができる、という体験をしたことがないのです。
そのため、このような思考に陥ってしまいます。このような思考を変えるには、汚部屋を掃除したあともこまめに掃除をして、綺麗な部屋を維持するという体験を続けると良いでしょう。
汚部屋卒業のキッカケを作ろう
汚部屋を卒業したいと思っていても、踏ん切りがつかずに後回しにしてしまうのはよくあることです。このような人には、汚部屋を卒業するキッカケが必要になります。ここでは、意図的に汚部屋卒業のキッカケを作る方法をご紹介します。
友達を招く
友達を思いっきて部屋に招いてみましょう。仲のいい友達に、絶望的な表情をされれば、『さすがに片付けないとマズい』と感じるでしょう。
汚部屋に住んでいる人は、基本的に閉じこもっていることが多いので、友達を呼ぶことで初めて客観的に今の状況を把握することができます。大切な友達から軽蔑されるのは辛いかもしれませんが、それが現状だということを受け止める良い機会になります。
そのときに、友達に『この汚部屋から卒業しようと思っている』と伝えてみましょう。なにか協力してくれるかもしれません。また、部屋を綺麗に片付けたあとも定期的に誰かを招くことをおすすめします。そうすることで、再び部屋が散らかることを防ぐことができます。
思い切って引越しをする
思い切って引っ越しをしてしまうのも有効な手段です。
引っ越しをするとなれば、部屋の引き渡しが必要になるので、否が応でも掃除をしなくてはいけなくなります。また、引っ越し業者のプランによっては、荷造りから片付けまで実施してくれる場合もあります。
荷造りの際に不用品をすべて捨てて必要なものだけを持ち込めば、少なくとも新居ではしばらく綺麗な空間で過ごすことができます。ここで気持ちを切り替えて、こまめに掃除をする習慣を付ければ汚部屋に戻ることはないでしょう。
片付けの手順
効率よく片付けを進めるために、手順を確認しておきましょう。
ゴミや不用品の処理
まずは収納してある物を、すべて外に出します。このとき、リビングや寝室など、空間ごとに区切って物を出すようにしましょう。そうでないと、散らかるのみで片付けが難航します。
すべて出し終わったら、『必要なもの』と『不要なもの』に分類します。このとき、『いつか使えるかもしれない』と言う理由で、現在使っていないものを溜め込むのはやめましょう。現時点で使っていないなら、この先も使う可能性は著しく低いです。
捨てるときは名残惜しいかもしれませんが、捨て終わったら清々しい気分になっているはずです。
整理整頓と室内の清掃
不用品やゴミを捨て終わったら、整理整頓と室内の清掃を開始します。
まずは整理整頓からです。床や机に物が散らかっていると、掃除がしにくいからです。よく使うものは手の取りやすいところに収納するなど、収納にも工夫しましょう。
整理整頓が終わったら、室内清掃に取り掛かります。ホコリは上から下に落ちるので、清掃をするときも上から下に向かって掃除をしましょう。床の掃除をしたあとにタンスの上のホコリをはらってしまうと、また床にホコリが落ちてしまいます。このような二度手間にならないように、上から下に向かって掃除することは大切です。
途中で挫折せず掃除を完了するコツは?
掃除を始めてからモチベーションが徐々に下がり始め、途中で挫折してしまうのはよくあることです。こういった事態を避けるためにはどのようにすれば良いのでしょうか。
狭いスペースからはじめて達成感を得る
いきなりリビングなどの広いスペースから掃除を始めると、なかなか掃除が終わらずにモチベーションが低下してしまいます。
そのため、まずはトイレや風呂場などの狭いスペースから掃除を始めましょう。こうすることで『確実に掃除が進んでいる』という達成感が目に見えて得られ、モチベーションを維持しやすくなります。
自分にご褒美を用意する
自分にご褒美を用意するのも有効です。
- 部屋が綺麗になったら、ずっと欲しかったゲームを買う
- 綺麗な部屋に友人を招いて、鍋パーティをする
- 高級な寿司屋に行く
自分がモチベーションを高められるものであれば、どんなものでも構いません。片付けが辛くなってきたときに、ご褒美のことを思い出して奮い立てるようにしましょう。
リバウンドを防ぐ方法
せっかく綺麗な部屋にしたのなら、もう2度と汚部屋に戻りたくはないですよね。ここでは、汚部屋にリバウンドしてしまうのを防ぐ方法を紹介します。
掃除を習慣化する
掃除は習慣化すれば、1回にかかる労力はそこまで大きいものではありません。掃除を後回しにしてしまうから、落ちにくい汚れや大量のゴミが蓄積されて大変になってしまうのです。
最初は苦労するかもしれませんが、人は習慣化されたものに対しては苦だと感じなくなります。毎日歯磨きをするように、自然と生活のルーティーンに組み込まれるようになります。ここまでくれば、もう汚部屋に戻ることはありません。
散らかりにくい部屋づくり
そもそも散らかりにくい部屋であれば、汚部屋になる確率はグッと減ります。
散らかりにくい部屋にする工夫としては、よく使うものを1カ所に集約することや、サッと拭き掃除をできるように床に物は置かないことも大切です。スキンケア用品・綿棒・ドライヤーなど、一緒に使いそうなものをまとめるなどのグルーピングすることも効果的で、散らかりにくく、掃除しやすい環境が作れるでしょう。
物を溜め込まない
不用品が溜まってしまう理由は、『捨てられない』ことにあります。
どうしても捨てることに抵抗がある人は、断捨離するときに『これをいったん捨てたとして、また同じものを買い直すか?』と自問自答してみてください。答えがNOなら決断のときです。速やかに捨てましょう。
まとめ
汚部屋生活が長引いてうんざりしながらも、最初の一歩が踏み出せずにいる人は多いのではないでしょうか。しかし、一歩踏み出してしまえば意外と最後まで片付けができるものです。
いったん汚部屋化してしまうと放置してしまう人が多い中で、『これではダメだ』と気づいて行動できる人は、ぜひ本記事を参考にして、ずっと悩んでいた汚部屋を卒業しましょう。