汚部屋に住んでいると、友人を招きたくても汚い部屋のことを知られるのが怖くて、人は呼べません。しかし、片付ける必要があると思いつつも、なかなか行動に移せない人は多いのではないでしょうか。本記事では、汚部屋を脱出するためのポイントをご紹介します。
汚部屋脱出には物を減らすことから
汚部屋を脱出する最初の一歩は、とにかく物を減らすことです。物とは、ゴミだけに限らず自分の身の回りの物も含みます。
物が多い部屋は汚れやすい
物が多い部屋は、不用品もたくさんあるはずです。収納できるスペースには限りがあるので、収納しきれなかった物は部屋のどこかに放置されることになります。また、床やタンスの上などにたくさんの物が放置されると、それらをどかさないと掃除ができない状況となってしまいます。そのため掃除に踏み切るのが億劫になります。
物が散乱している状態で放置しておくと、拭き掃除ができないのでホコリも溜まっていきます。このように、物をたくさん所持していると汚部屋になりやすいのです。
散らかっているとメンタルも悪化
部屋の乱れは心の乱れにもつながります。
人間の脳は目に映ったものをすべて処理しようとするので、脱ぎ捨ててある衣類やゴミの山があると、普通に生活しているだけでも疲れてしまいます。
また、真面目な性格な人にありがちなのですが、汚い部屋を掃除することができないでいると『未完了のタスクがある』と感じてしまいます。つまり、『いつかやらなければいけない』というプレッシャーが常にかかるので、ストレスになるのです。
そのほかにも、自分の自己管理能力のなさを常に感じることになるので罪悪感に苛まれたり、たくさんの物に紛れて必要な物が埋もれてストレスになったりと、部屋の汚さがメンタルに与える影響はたくさんあります。
片付けるきっかけが重要
片付けなければいけないと頭でわかっていても、最初の一歩を踏み出すのは難しいですよね。部屋の状況が深刻であればあるほど、行動に移しにくくなります。汚部屋脱出の最初の一歩を踏み出すためには、意図的に片付けるきっかけを作ることも有効です。
人を家に招く予定をつくる
親しい友人や知人を、部屋に招待してみましょう。初めて部屋を見た人は、部屋の有り様を見て引きつった表情になったり、逆に心配そうな表情をすることでしょう。親しい人物にそのような対応をされると傷つきますが、『自分の部屋がひどい状況である』と改めて認識するきっかけになります。
また、部屋の現状を見られたくない場合は誰かを招く予定を作ってしまい、その日までに部屋を片付けないといけない状況を作り出しましょう。人間関係を壊したくない相手(恋人や上司など)を招く予定を作ると、より効果的です。
1度予定を作ってしまえば期限が明白になり、否が応でも片付ける必要があります。
引越しをする
思い切って、引っ越しをしてしまうのも有効な手段です。引っ越しが片付けるきっかけになる理由には、以下のようなものがあります。
- 荷造りをする際に、断捨離ができる
- 引っ越し日が決まることで、期日までに不用品の処分ができる
- 綺麗な新居から再スタートできる
新居に必要なものだけを持ち込むようにすることで、『必要なものだけに囲まれた、スッキリした暮らし』の素晴らしさを再確認することができます。
どうしても自力で片付けるのが難しい場合は、引っ越し業者によっては片付けや荷造りをしてくれる場合があります。
成功のコツはダラダラ時間をかけないこと
汚部屋は片手間に掃除しているようではいつまで経っても終わりませんし、いつの間にか寝る時間になってしまい結局後回しになってしまうでしょう。ここでは、片付けをなるべく早く終わらせるためのコツをご紹介します。
期間を決める
片付けを『この日までに終わらせる』という期間を決めておくと、手際よく片付けが進みます。期間の決め方は自由で構いません。例えば、『次のゴミ出しの日まで』や『友人の誕生日まで』でも大丈夫です。
期間を決めたら、紙に書いて目立つ位置に貼っておくと良いでしょう。常にその紙が目に入ることで、期間を意識した片付けができるようになります
手順を間違えない
とにかく目についたものを片っ端から片付けるという方法は、とても非効率的です。片付け作業に入る前に、あらかじめ手順を決めておきましょう。効率の良い片付けの手順は、以下の3ステップです。
- 仕分けをする:家にあるすべての物を、必要なもの・不要なもの・処分に迷うものの3つに仕分けしましょう。
- 収納する:必要なものに仕分けられたものだけを収納していきます。
- 循環させる:使ったものは元に戻しましょう。また、なにか1つ物を買ったら1つ物を捨てるようにしましょう。
仕分けをする前に収納しようとすると、仕分けの作業をしながら収納しなくてはいけなくなり非効率です。そのため、この手順に沿って片付けを行えば無駄がありません。
途中で挫折しない方法は?
せっかく片付けを始めてみたものの、途中でモチベーションが低下して投げ出してしまってはもったいないですよね。そうならないために、片付けのモチベーションを維持する方法を解説します。
体験ブログなどを読む
あなたと同じように汚部屋で悩んでいる人はたくさんいます。そのような悩みを克服し、見事に汚部屋を脱出した体験ブログを探して読んでみましょう。きっと共感できる部分や、やる気を起こさせてくれる言葉がたくさんあるはずです。
また、こういったブログは『片付けを進める上で困ったこと』や『これをやっておけばもっと片付けがスムーズにできた』といった有益な情報を残していることがあります。これは実際に汚部屋を脱出した人のリアルな情報なので、非常に参考になります。
キレイな部屋で暮らすメリットをまとめる
人間はメリットが感じられないことに対して積極的になれません。逆にいえば、綺麗な部屋で暮らすメリットが明確にわかっていれば、行動に移しやすいということです。
スマートフォンのメモ機能や紙に書き出すなどして、綺麗な部屋で暮らすメリットをまとめてみましょう。例えば、以下のような風に書き出してみましょう。
- 部屋が綺麗になれば部屋を広く使える
- 友人を招いて宅飲みができる
- インテリアを楽しむことができる
- 物をなくすことが減り、ストレスが軽減される
- 家での作業に集中できるようになる
他の人の力を借りる
自力ではどうしようもないレベルまで散らかってしまっている場合は、助けてくれそうな人に頼りましょう。
一人暮らしなら友達や親を頼る
親しい友人や親に汚部屋の現状を説明し、片付けを手伝ってもらいましょう。単純計算で、作業スピードが2倍になります。
せっかく片付けを手伝ってくれた相手には、感謝の気持ちを込めて食事をご馳走する、粗品をプレゼントするなどもおすすめです。
主婦なら夫や子供を巻き込む
主婦の方であれば、夫や子供の助けを借りると良いでしょう。特に家具の処分や大量のゴミの運び出しは、女性には体力的に厳しいところがあります。同じ空間で暮らしている者として、協力しながら片付けを終わらせましょう。
部屋が綺麗になることで家族のストレスが軽減し、家族の間も良い方に変化するかもしれません。
まとめ
汚部屋に住むことにはたくさんのデメリットがあります。逆に、綺麗な部屋で過ごすことにはたくさんのメリットがあります。汚部屋での生活に嫌気がさしたあとに部屋を片付ければ、もう2度と汚部屋に戻りたくないと感じるようになるでしょう。
同じ悩みを持った人のブログを見てモチベーションを高めつつ、なるべく短時間で汚部屋を脱出してしまいましょう。