片付けられない男性にはどのような傾向があるのか、特徴的な性格や掃除ができない状況、疾患について分析しています。また、具体的な片付けの手順や、掃除をした後部屋を汚さないために気をつけたいポイントもまとめました。

片付けられない男性の傾向

掃除が苦手な男性には、一定の傾向が見られます。性格的に片付けができない男性も多く、特に完璧主義や優柔不断な場合は、意外と部屋は散らかってしまう人もいます。

また、自己中心的な男性の場合、母親や奥さんにすべて任せてしまっているのではないでしょうか。自分の性格に当てはまることはないか、一度考えてみましょう。

完璧主義者も片付けが苦手

完璧主義者だと部屋もしっかり掃除しているように思えるかもしれませんが、片付けが苦手な人もたくさんいます。

片付けるからには完璧にこなしたいと思うあまり、掃除に取り掛かれないことがあります。普段は仕事をしていて時間が取れず、休日は休日で完璧に掃除をこなすほどの時間がない場合、いつまで経っても片付けることができません。

いざ掃除を始めても、細かい部分が気になり作業が進まなくなってしまいます。不要なものを仕分けしていても、1点1点に時間をかけているため掃除が終わりません。

また、掃除してもすぐに散らかるので、片付けても意味がないと感じる人もいます。片付けが中途半端でいいわけではありませんが、気にしすぎることも問題です。

優柔不断な場合も

何が必要なもので、何がいらないのか、決断するまでに時間がかかる優柔不断なタイプも、片付けが苦手です。後で必要になるかもしれないからと、部屋に必要以上のものがあふれてしまいます。

部屋をすっきりさせる方法として、『断捨離』が流行していますが、優柔不断な男性はものを捨てることができません。しばらく着ていない服でも、「またいつか着るかもしれない」と考え手放せなくなってしまいます。

仮に不要物を仕分けできたとしても、仕分けに時間がかかり、片付けが1日で終わらないケースもあるでしょう。何もかも即決する必要はありませんが、片付けをスムーズに進めたいなら、絶対に必要なものと不要なものの区別は、簡潔につけられるようになりましょう。

結婚後は奥さん任せ。自己中心的な可能性

実家暮らしのときは母親に片付けをしてもらい、結婚後は奥さんにすべて任せてしまう人もいます。他の人が片付けてくれるのが当たり前になってしまうと、片付ける気が起こらなくなるでしょう。

片付けが苦手だからと、他の人に任せきりでは、いざと自分が片付けるときに困ります。自己中心的な性格を自覚しているなら、少しずつ改善していきましょう。

ただし結婚している場合、奥さんが家事に手を出して欲しくないと考えている可能性もあります。掃除にこだわりがある奥さんの場合は、中途半端に掃除をすると怒られることもあるため、ケースバイケースで考えましょう。

片付けられない理由は?

男性が片付けられない主な理由は、仕事の忙しさや気持ちの面で余裕がないことです。その他、片付けをしたくないのではなくできない場合は、精神的な疾患が原因になっているケースがあります。

掃除する時間と精神的余裕がない

休みが少なく残業も多い仕事をしている男性では、気持ちでは掃除をしたくても、物理的に時間が取れません。帰ってきて入浴し、すぐに寝るような生活の場合は、よほど頑張らなければ掃除ができなくなります。

この場合、休日にまとめて掃除をするか、毎日帰ってきたときに部屋を汚さないように気をつけることが大切です。休日に掃除をする余裕もない場合は、仕事量を見直すことも考えましょう。

仕事が多忙とまでは言えなくても、公私で気になることがあり精神的な余裕がないときも掃除に取り掛かることができません。

掃除する時間がない場合は、無理に片付けの時間を作ると余計に疲れてしまうかもしれません。気がかりなことがあるなら、まずは問題を取り除けば、片付けようとする気持ちがわいてくるのではないでしょうか。

ADHDなど精神疾患

特に掃除を始めるにあたって大きな障害もなく、実際に掃除をしてみてうまくいかない場合、ADHDなどの疾患がかかわっていることがあります。ADHDは発達障害の一種で、自分ではきちんとしているつもりでも忘れ物が治らない、じっとしているのが苦手など、特徴的な疾患です。

掃除をしているうちに飽きて途中でやめてしまう、きちんと収納ができないなど、頑張っても対処ができないなら、病気が原因なのか専門機関で調べてもらうことも大切です。

片付けの手順

片付けの手順は、覚えてしまうと意外と簡単です。手早く、スムーズに掃除をしたいなら、物の仕分けから始めてみましょう。

細かい清掃や収納は後から行うようにすると、掃除が中途半端になりません。

必要な物と不要な物を選別し処分

まずは、部屋にあるものをすべて把握するところから始めます。袋や箱を準備して、必要な物と不要な物に分けていきましょう。

乱雑に片付けられた引き出しの中身なども、すべて仕分けしてしまいましょう。きれいに収納できている部分はあえて出す必要はありませんが、収納場所の再考をしたい場合は、すべて出しましょう。

どうしてもすぐに決断ができない場合は、必要・保留・不要の3つに分別しても構いません。部屋に散乱しているものをすべて仕分けたら、不要物は捨ててしまうだけです。

必要なものは後から収納します。仕分けが終わってしまえば、掃除の半分は終了です。

家具や床を清掃する

必要なものはひとまず置いておき、不要なものはゴミとして分別します。次に、家具についたホコリや汚れを拭き、床を清掃しましょう。

床の清掃は掃除機でざっと汚れを取るだけでも問題ありませんが、拭き掃除なども行うとよりきれいになります。

必要なものを適切に収納する

必要な物がわかったら、まずは収納場所を決めましょう。タンスや棚に片付けていきますが、その時点で収納スペースが足りないことに気づくかもしれません。

タオルや洋服は、どの程度の物を普段使う場所にしまっておくべきなのか、よく考えましょう。例えば1人暮らしなら、洗面所のタオル置き場に10枚以上タオルを置いておく必要はありません。

毎日洗濯するなら2~3枚、週に2回まとめて洗濯するとしても4~5枚置いておけば十分です。必要のないものは処分するか、あまり使わない場所に片付けるなど工夫しましょう。

また、散らかることを防ぐために、つい置いてしまう場所にカゴを設置することも有効です。よく使うものは、普段利用するすぐ出せる場所に置くことも大切です。

片付けやすい部屋づくりが重要

普段から片付けやすいように、物を減らしてちょっとしたすき間時間に掃除をするなど、散らからない習慣を作っていきましょう。

掃除の習慣をつくる

掃除は習慣にしてしまえば、面倒臭さもなくなります。時間がない男性の場合は、使った直後に片付けるなど10秒でできることを徹底していきましょう。

たとえば帰宅したら服はハンガーにかけ、定位置に置くことや、郵便物を放置せずその場で確認して収納するかゴミとして捨てるなど、すぐできることだけでも構いません。

また、簡易な掃除用具を目に見える場所に置いておき、数分の空き時間で清掃するのも良いでしょう。

物を増やさない

根本的に、物を増やさなければ掃除の手間は激減します。ほとんど着ない服や使わない家電、読まないのに取っている新聞など、見直してみましょう。

部屋の物が少なくなれば、収納スペースが少なくても快適に生活できます。何かを買う前に、一度熟考することも必要です。

まとめ

片付けられない男性は多く、性格的に片付けができない場合や、家族に任せきりにしてしまっているケースがあげられます。

忙しく、掃除をしている時間がない人もいるでしょう。時間や精神的余裕があっても慢性的に掃除ができない場合は、ADHDなど精神的な疾患が原因のこともあります。

掃除は仕分け・清掃・収納と3つの作業で終わる、簡単なものです。手順を覚えて片付けを行い、掃除後は散らからないきれいな部屋を目指しましょう。