片付けたいのに片付けられない場合、重要なのは『やる気』を出すことです。どうしたらやる気が出るのかわからないという人は、まずはやる気が出ない原因からチェックしてみてはいかがでしょうか。楽しみながら掃除を完遂するコツも、併せて紹介します。
なぜ部屋の片付けのやる気が出ない?
片付けには手間・暇・体力が必要なため、それなりに『やる気』がないとできません。どうしても片付けに取り掛かれないという人は、どんなことがネックになっているのでしょうか。
掃除をする時間がない
日常生活が忙しすぎる人は、掃除に時間をかけられません。帰宅時に疲れ果てていれば、「早く寝たい」とは思っても、「掃除を頑張りたい」とは思えないでしょう。平日が忙しいぶん休日は体力回復やストレス解消に動く人が多いですし、平日も休日も掃除にまで頭が回らないのが現状です。
こうした状況が続いて部屋が散らかると、部屋の汚さが新たなストレスになります。ストレスは掃除に取り組む気力をさらに失わせるため、『いつまでたっても部屋が汚い』という悪循環に陥るかもしれません。
どこから手を付けたらいいかわからない
実家暮らしが長く掃除は親任せだった人や、いきなり単身赴任になった人の中には、「掃除のやり方がわからない」という人もいます。このような人はそもそも片付けをしたことがないので、何から始めていいか、どうやって片付けたらいいかがわからず、部屋が散らかるのです。
片付け方が分からない場合は家族や親、友人に尋ねれば解決しますが、多くの人は「掃除の仕方を聞くなんて恥ずかしい」という気持ちを持っています。結果として部屋の状況は改善されず、汚部屋化が進行してしまうのです。
また汚れるのでモチベーションが上がらない
片付けられない人は、「綺麗にしても終わりではない」ことが負担になり、モチベーションが低下します。
片付けは1度やったら終わりというものではありません。いくら綺麗にしていても、生活していれば部屋は散らかりゴミも出るため、その都度綺麗にしていく必要があります。この終わりのない繰り返しを無駄に感じたり、非生産的と考えたりする人は、片付けそのものを無駄だと感じるでしょう。
「また汚れる」という考えが片付けのモチベーションを下げるので、部屋は汚くなる一方なのです。
やる気が出るコツを紹介
片付けなければならないとわかっていても、やる気がなければ始められません。片付けのモチベーションを上げるには、どうしたらよいのでしょうか。
掃除の動画や画像でイメージをふくらませる
片付けや掃除の動画・画像をみると、綺麗になった部屋をイメージしやすくなります。自分の目で掃除方法や裏ワザが確認できるため、「自分もやってみよう」と発奮するでしょう。
「自分の部屋もこんな風に綺麗にしたい」と具体的なイメージが沸けば、片付けもはかどります。まずは下の2つをチェックしてみてはいかがでしょうか。
片付けトントンブログ(汚部屋を短時間で片付け!360度ビフォーアフター)
やる気スイッチを入れるきっかけを作る
やる気が出ない時は、無理に大掃除を始めてもうまくいきません。モチベーションが下がっていると感じる時は『小さな掃除』から始めて、やる気スイッチが入るきっかけを作りましょう。
例えば、『他の部屋に移動するついでに落ちている物を拾ってみる』『テレビを見ながら周囲を少しまとめてみる』など、ちょっとしたことも片付けへの1歩となります。小さな掃除でも毎日繰り返せば部屋が綺麗になりますし、部屋が綺麗になれば「もっともっと」とモチベーションも上がっていくでしょう。
掃除中に取り入れたい、やる気アップの方法
いざ掃除を始めても、途中でやる気がなくなっては意味がありません。掃除中もやる気をキープし、最後まで片付けをやり遂げましょう。
掃除のやる気をアップさせる秘訣を紹介します。
小さな目標から達成する
片付けを成功させるには、掃除後の達成感がカギとなります。まずは小さな場所から掃除を始めて、「綺麗になった」という実感を味わいましょう。掃除範囲はあまり広く設定せず、気力・体力とも余裕が残るくらいがベターです。
小さな目標が達成できれば、「他の場所もやろう」という意欲がわきやすくなります。
好きな音楽をかける
好きな音楽をBGMにして掃除すれば、掃除時間も楽しくなります。音楽なら掃除をしながらでも楽しめますし、曲に集中していれば、余計な雑念にとらわれることもありません。
ただし、人は曲調に行動を左右されやすい傾向があるため、選曲には注意が必要です。最初から最後までテンポ良く掃除を終わらせたい人はアップテンポの曲、細かいところまでしっかりやりたい人はスローテンポの曲をかけると、楽しみながら思った通りに掃除ができるでしょう。
断捨離の言葉や格言
やる気を上げたい人は、断捨離の言葉や格言をチェックしてみるのもよいでしょう。断捨離とは、不要なものを断ち、捨て、物への執着から離れることを指し、要らないものを捨ててシンプルに生きようという考え方です。
このような生き方を目指す人は過去・現在まで多数おり、名言や格言は数しれません。「なるほど」と思える言葉に出会えれば、掃除のやる気も上がってくるのではないでしょうか。有名なものや興味ぶかいものを2つほど紹介します。
- 役に立たないものや、美しいとは思わないものを家に置いてはならない:ウィリアム・モリス(19世紀イギリスの詩人)
- 「あとで」はガラクタの最良の友だち:ピーター・ウォルシュ(生活オーガナイザー)
ぐっときた言葉や格言はいつも見られるようにメモしておくと、やる気キープに役立ちます。
それでもやる気が起きないときは?
「掃除をしなければならない」と思うほど、やる気が低下することもあります。どうしてもやる気がでない、でもやらなければならない、という時は、どうすればよいのでしょうか。
断捨離からはじめる
やる気が出ない時は、片付けではなく『断捨離』から始めてみてはいかがでしょうか。不要なものを見極めて淡々と処分していけば、気持ちも部屋もすっきりします。
「物が無くなり、綺麗になった」という実感を得られれば、「本格的に片付けよう」という気分にもなりやすく、やる気アップにつながります。
ご褒美を決めておく
掃除を始める前に、『掃除が終わった後のご褒美』を決めておくと、確実にやる気がアップします。
『行動の結果、報酬がある』と認識すれば、脳のやる気スイッチ『線条体』が活発に活動することはご存知でしょうか。
掃除が終わったら美味しい物を食べる、欲しかった本を買うなど小さなご褒美を決めておけば、最後までやる気が続くでしょう。何かを成し遂げた後にご褒美を用意しておくことは、目標達成には非常に有効な手段なのです。
掃除道具を新調する
古い掃除道具をおしゃれなものに新調するだけで、やる気アップにつながることがあります。
特に近年はおしゃれで実用的な掃除道具が多く、特に見た目のかわいいものはSNSでも取り上げられるなど、大人気です。「おしゃれな掃除道具でおしゃれに掃除」できれば、嫌な掃除も楽しくなるのではないでしょうか。
まとめ
掃除が大掛かりになればなるほど、掃除を完遂するための『やる気』が必要です。どうしてもやる気がわいてこない人は、『名言を心に刻む』『ご褒美を設定する』『道具を変えてみる』など、やる気アップにつながる工夫をおすすめします。
また、掃除は、目標を低く設定したり、音楽をかけたりするとやりやすくなります。なるべく長くやる気をキープして、綺麗な部屋を目指しましょう。