どうしても部屋が散らかってしまう人は、物の量と収納スペースのバランスの釣り合いが取れていますか?一人暮らしを快適にするコツは、なるべく不要な物を持たないことです。まずは一人暮らしに適した片付けや収納方法を知り、綺麗な部屋を取り戻しましょう。

片付いた印象の部屋にする方法

一人暮らし用の部屋といえば1Kや1DKが多く、収納スペースがたっぷりあるとはいえません。無計画に物を増やせば生活スペースが狭くなり、部屋は雑多な印象になってしまうでしょう。

一人暮らしの部屋を綺麗に見せるにはどうすればよいのでしょうか。

物を減らす

部屋を綺麗に見せるには、必要な物を絞り込み、不要な物を減らすことが重要です。収納能力以上の物を持てば、部屋は物で溢れてしまいます。収納スペースと物量のバランスを考え、収納できるぶんだけにしましょう。

机や床に物を置かない

机や床に物が置いてあると、どんな部屋でもだらしない印象を受けます。これは、机や床の物を見た時に、『物が正しく収納されていない』と感じるためです。

本来物を置くべきではない場所に物があると、部屋の印象は雑になります。特に机や床の物は特に目につきやすいので、決められた収納場所にきちんと戻しましょう。

どこから片付ければいい?順番は

部屋を効率よく片付けるには、片付けのやり方や順番を把握しておくことが重要です。ダラダラ片付けていては終わりが見えず、片付けが途中で嫌になってしまうかもしれません。

「片付けは面倒」と感じている人ほど、『どこから始めて、次は何をすべきか』を明確にしておくことをおすすめします。

不要な物を捨てる

片付けを始める際は、不要な物を捨てて空きスペースを確保することが重要です。特に床面が綺麗になると「片付いた」という実感が得られやすく、片付けのモチベーションも上がります。まず床面の不要物を取り除き、綺麗にすることから始めましょう。

床に落ちている物は、ゴミならゴミ袋、その他のものは『要・不要・保留』の箱を作って収めていきます。こうすることで必要な物だけを残し、不要な物・曖昧な物を部屋から排除できるのです。長く考えると捨てにくくなるため、要・不要の判断はなるべく素早く行いましょう。

 空いたスペースを清掃する

清掃は、物があるべき場所に収まってからスタートしましょう。溢れていた物がきちんと収まれば、空いたスペースの清掃は容易です。まず上部のゴミやホコリを落とし、それから一気に床面を掃除していくと、効率よく作業が進みます。

散らかりにくい片付け方のコツ

一人暮らしの部屋を散らかりにくく保つには、『散らかりにくい片付け方』を意識することが重要です。空いたスペースに適当に物を収めるのではなく、使い方や使う状況を考慮したうえで、収納場所を検討してみましょう。

物をわかりやすく収納する

物を収納する際は、『物がどこにあるか』『使った後はどこに収めればよいか』をわかりやすくしておくと散らかりません。

物があちこちに散らかっているのは、物に定位置がないためです。同じようなアイテムは同じ場所にまとめて、物が迷子にならないよう注意します。もしも似たような収納道具を並べているなら、ラベルを貼るなどしておくと、欲しい物がすぐに見つけられるでしょう。

使用頻度で収納場所を変える

収納するときは『よく使う物・そうでない物』をランク付けしておくと、部屋が散らかりにくくなります。

例えば毎日使う物なら1、2~3日に1回なら2、週1回程度なら3、という具合に、使用頻度ごとに番号を振り分けましょう。物に番号を振り分けて使用頻度を可視化することで、物の出番の多さがわかります。番号の若い物から手前に置いたり、取り出しやすい場所に並べたりすれば、必要な物を迷わず取り出すことが可能です。

不要な物を出したりよけたりする必要がなくなれば、置きっぱなしや出しっぱなしはぐっと減少するでしょう。

片付けられない人がやる気を出す方法

片付けを完遂するには、最後までやる気が途切れないようにしなければなりません。ところが、片付けられない人は初めからやる気があまりなく、片付けそのものに『面倒』『大変そう』などマイナスイメージを持っています。片付けられない人がやる気を出すにはどうしたらよいのでしょうか。

片付けのメリットを知る

片付けに対してマイナスイメージがある人は、片付けのメリットを考えてみてはいかがでしょうか。
片付けのメリットには、次のようなものがあります。

  • 経済的メリット
  • 精神的メリット
  • 人付き合いでのメリット

部屋が片付いていれば、浪費が減ってお金が貯まりやすくなります。部屋のどこに何があるかが良く分かり物を管理しやすくなるため、2度買いや余計なストック買いといった無駄がなくなるのです。

また、清潔で綺麗な部屋なら、気分もリラックスします。疲れた時にゆったり休める場所があれば、余計なストレスをため込こまずにすむでしょう。部屋が綺麗なら自然と人が集まり、友人、家族、恋人など、大切な人とのコミュニケーションも深まっていきます。

片付けのメリットについて知ることは、片付けの大きなやる気となるでしょう。

友達を家に招く

片付けできない人は、友達に「〇月〇日に家に来てね」と誘ってみてはいかがでしょうか。

片付けのやる気をアップさせるには、『片付けに明確な目的を与える』ことが有効です。「〇月〇日までに片付けなければ、汚い部屋を友達に見られてしまう」という意識は、片付けの大きなモチベーションになるでしょう。

ビフォーアフターブログなどを見る

部屋が汚い、片付かないという悩みを持つ人は多く、『整理整頓や収納』はブログの人気カテゴリの1つです。

検索すればたくさんのブログがヒットしますが、なかでもおすすめは、片付け前と後の状態を記録した『ビフォーアフター』ブログです。ブログでは片付け前後の写真のほか、片付ける際のポイントや注意点等も記されており、片付け後の部屋を具体的にイメージできます。

汚い部屋が見違えるほど美しく綺麗になった様子を見れば、「自分の部屋もこんな風にできるかも」とやる気がわいてくるでしょう。

自力で部屋を片付けできないときどうする?

片付けたいと思っていても、なんらかの要因で片付けられない人もいるでしょう。そんな人は、1人での片付けにこだわらず、他人にお願いするという方法もあります。どうしても自力での片付けは無理、という場合はどのような方法が有効なのでしょうか。

掃除代行業者に頼む

近年は、一人暮らし世帯向けの掃除代行サービスが充実しています。これは掃除代行業者が部屋の掃除や洗濯などを行ってくれるサービスで、本人が不在でも利用できます。

『トイレや浴室の掃除だけ』『部屋全体を綺麗に』など細かい希望にも応えてくれるので、部屋の状態にあわせた片付けが可能です。希望があれば、事前打ち合わせの際にきちんと伝えるとよいでしょう。利用に不安がある場合は、まず『お試しプラン』を設定している会社で試してみてはいかがでしょうか。

家族や友達の力を借りる

片付けに家族や友達を呼べば、片付けの孤独から解放されます。1人での片付けがうまくいかないのは、途中で気がそれたり、嫌気がさしたりするからです。

必要な時には「捨てろ」「片付けろ」と厳しい言葉をかけてくれるような友達または家族を呼び、叱咤激励してもらいましょう。

まとめ

『部屋を片付けるのは自分だけ』という一人暮らしでは、気を抜くとすぐに部屋が汚くなります。いちいち片付けに時間をとられたくない人は、まず一度徹底的に不要な物を捨てることが重要です。本当に必要な物だけが残れば収納もしやすくなり、片付けやすく散らかりにくい部屋となるでしょう。

また、どうしても片付けられない人は、掃除代行サービスや家族、友人に助けを求める方法もあります。片付けをすることにストレスを感じるなら、積極的に他人の力を借りましょう。