故人の遺品は、そのまま保管するよりも買取を依頼した方が得をするケースがあります。
「どのような物が高く買取してもらえるのか?」
を予め知っておかないと、業者に高価な物を無料で回収されて大損してしまう可能性があります。
少しでもお得に遺品整理をしていただく為に
- 遺品整理の流れや高価買取が期待できる物
- お得に遺品整理する方法
について、この記事でご紹介していきます。
目次
遺品整理をしながら換金化するまでの流れ
遺品の高価買取をしてもらうために、まずは遺品の整理から始めましょう。
- 家具
- 家電
- 貴金属
- 衣類
- 思い出の品
などに仕分けてから、「必要な物」と「不用品」に分けてください。
必要な物は、「金銭的価値がある物」や「遺族が引き取りたいと思う物」
不用品はボロボロの寝具や普段着、壊れた家具や家電など「使えそうもない物」でしょう。
ただし、自分の判断ではいらない物であっても他の遺族から「残しておきたい・・・」という声がある場合もあります。
その場合は、ひとまず捨てないようにしてください。
遺品の処分で遺族間でのトラブルが起こらないように注意が必要です。
遺品整理が終わった後は、できるだけ早く買取業者を探しましょう!
後回しにすると、その間に物の価値が落ちる可能性があります。
こういう遺品がある場合は買取を検討すべき
遺品の買取を検討すべき場合は次のとおりです。
- ブランド物の家具(ソファやベッド、テーブルなど)、衣服、バッグなど
- 今では見られなくなった珍しい家具
- 3年以内に購入した家電やオーディオ、パソコンなど
- はるか昔に購入している物の貴金属が使用された時計など
- 特徴的なデザインの骨とう品
必ず高く売れるとは限りませんが、高価買取してもらえる可能性があります。
どんな遺品が高く売れるの?
ここからは、具体的に高価買取が期待できる遺品を紹介します。
有名ブランドの家具
有名ブランドには、根強いファンやマニアが存在しています。
製造年月日が古い場合、今では製造されておらず、手に入りづらいのでプレミア価格で取引されているケースがあります。
今では生産されていない珍しい家具
ブランド物でなくても、今では販売されていない珍しい家具は、先程と同様の理由で高値で買取される可能性があります。
3年以内に購入した家電やオーディオ、パソコンなど
3年以内に購入された家電やデジタル機器は、ある程度の価格で買取が期待できます。
ただし、オークションなどで入手したジャンク品(動かない、壊れている物)は対象外です。
見積もりをお願いする前に、電源を入れて動作確認をしておきましょう。
骨董品
骨董品には、大きな価値のある物とまったく価値が無い物があります。
想像以上に高値で買取になる場合もありますので、骨董品が少しでもあり、時間に余裕がある場合は必ず鑑定をしてもらいましょう。
貴金属
貴金属は、素材その物に価値があるため、古いものでも高価買取が期待できます。
シルバーやゴールド、プラチナなどが該当しますので指輪、装飾品などを確認しましょう。
衣類
有名なブランドの衣類であれば、高価買取が期待できます。
将棋盤、囲碁
将棋・囲碁盤は、
- サイズ
- 素材
- 木目、板目
によっては高価買取が期待できます。
ゴルフ用品
ゴルフクラブ1本あたりの買取価格はそれほど高くないので、まとめて買取を依頼しましょう。
釣り具
リールなどは高値がつくケースがあります。
オーディオ機器
オーディオ機器は値段が下がりにくいことの他、プレミアがついていることがあるなど、高値がつきやすいジャンルです。
洋酒
年代物の洋酒は価値が高いケースがあります。
金歯、金縁メガネなど
金が使用されていれば、高価買取が期待できます。
勲章
軍隊の勲章など、一般に流通しない物は高価買取が期待できます。
遺品は遺品整理業者と買取専門業者どちらにお願いするのがお得?
遺品整理業者と買取専門業者どちらに遺品の整理を依頼すべきなのでしょうか?
それぞれのメリットやデメリット、作業の一連の流れをご紹介します。
遺品整理業者に依頼するメリットとデメリット
メリット
- 遺品を大切に扱ってもらえるケースが多い
- ハウスクリーニングや不動産の売却なども一貫して任せられる場合がある
- ○○は○○円など一律の買取価格が設定されている場合がある
- ゴミの処理なども一括して任せられる
デメリット
- 実際の価値より安くなる場合がある
- 遺品整理の作業も行うため、別途費用がかかる
買取専門業者に依頼するメリットとデメリット
メリット
- 正当な価格で買取が期待できる
- 何が価値があり、何がないのか明確になり、遺族間のトラブルが減る
デメリット
- 自宅へ引き取りに来てもらえないケースがある
- 遺品整理とは別になることがあり、遺品整理を別途依頼する手間がかかる場合がある
このように、買取だけで見ると買取専門業者に依頼した方が遺品は高く買い取ってもらえます。
しかし、遺品整理の手間が省けるため、遺品整理業者に依頼するメリットも大きいと言えます。
一連の法事が終わり、遺族の方も疲れている中、遺品の整理で手間を取りたくないという方は「遺品整理業者」に依頼し、遺品の金銭的な価値に重きを置く場合は「遺品買取業者」に依頼するという選択が良いでしょう。
遺品の買取を依頼する際の注意点
遺品の買取を依頼する際には、できるだけ買取に関する知識が豊富な業者を選びましょう。
遺品を正しく鑑定できない人物に買取を依頼すると、実際よりも安く見積もられる可能性があります。
業者のホームページを参照し、具体的な買取の例や価値のある物の例などが具体的に記載されているか確認しましょう。
簡素すぎるホームページの業者は避けた方がよいかもしれません。
作業の流れの違い
遺品整理業者は、自宅へ来て遺品の仕分けから買取、不要な物の回収まで行います。
それに対して買取専門業者は、遺品を査定して買取るだけです。
また、遺品の量によっては家まで査定に来てもらえず自分で店に行く必要があります。
遺品の買取によって得る金銭の取り決めを予め行う
売却して得た利益の処理についても決めておいた方がよいでしょう。
遺品整理という労力の対価として、整理した親族間でのみ分配するケース、親族全員で分配するケースなどがあります。
換金されてから話し合うと、そもそも換金するべきではないといった話になる可能性があるため、事前に話し合っておくことが大切です。
まとめ
遺品整理の際には、高く買取ってもらえる可能性がある物は自分ではわからないことが多々あります。
鑑定が難しい価値のある年代物の遺品などについては、買取専門業者に鑑定を依頼した方がよいでしょう。
対して、遺品整理業者に依頼すれば、遺品の整理から買取、ハウスクリーニングなどまで任せられるのでお得です。
状況に合わせた業者選びをして、損をしないように気をつけましょう!