「家が散らかっていて断捨離をしたいと思ったものの、なかなか動けない」という方はいらっしゃるのではないでしょうか。断捨離は自分でやらずとも、業者に頼んで実行するという方法もあります。そこで、断捨離を業者に頼む際のポイントを説明していきます。
断捨離とは?
『断捨離』とはそもそも何でしょうか?単なる片付け術に止まらない、その言葉の意味と考え方を見ていきましょう。
断捨離の目的と効果
『断捨離』は、今まではとは違う新しい片付け術というだけではなく、『不要なモノへの執着を捨てること』でもあります。不要なモノを捨てることで物理的にのみならず、ストレスから解放されることで精神的にもスッキリすることができるのが断捨離です。
また、不要なモノと必要なモノを区分けする機会を断捨離によって作ることで、『自分が本当に価値を感じているモノがわかる』という効果もあります。
必要なものと不必要なものを分ける
断捨離は、終活を考える際にも役に立つものです。終活と合わせて断捨離を考えるときには、通常の断捨離とは少し異なった考え方をすると良いでしょう。『必要なモノ=現在使用しているモノ』『不必要なモノ=現在使っていないモノ』『いつか使用するかもしれないモノ』と分けることで、いわゆる生前整理を効率的に行うことができます。
必要のないものはゴミとして処分
断捨離によって不要と判断し処分することとなったモノは、きちんと分別した上でゴミとして処分しましょう。ゴミの種類は以下のように分類することができます。改めて確認してみましょう。
- 可燃ゴミ:生ゴミ・衣類・プラマークのないプラスチック製品など。
- 不燃ゴミ:金属・ガラス製品や陶磁器など。スプレーやガスボンベは、処理してから捨てましょう。
- 資源ゴミ:ビン・雑誌・発泡スチロールなど。
- 粗大ゴミ:一辺が30cm以上のものが粗大ゴミです。具体的には布団・イス・自転車・家具・家電などです。(一片が30cmに満たないものは可燃ゴミや不燃ゴミになります。)
- その他:家電リサイクル法に基づいて処分する必要なテレビ・冷蔵庫・エアコン・洗濯機などは上記分類で処分してはいけません。
業者に断捨離を頼むメリット
断捨離は自分一人で行う必要はありません。むしろ一人で自宅全体を断捨離することは、長い時間がかかる可能性が高い上に、細かいゴミの分別や処理の作業もあり、相当な時間や体力が要求されます。断捨離を考えている方には、業者に依頼することをオススメします。
面倒なごみ処理の手間が省ける
ゴミには細かい分別がある上に、処理には手間がかかります。業者に作業を依頼した際には、ゴミの処理まで代行してくれるため手間を省くことができます。重く大きい家具や家電などの処理は負担が大きいので、代行が便利です。
断捨離が短い時間で完了できる
また、業者は整理整頓やゴミ処理のプロなので、一人で断捨離を行うよりも短い時間で作業を終えることができます。業者に依頼すれば充実した作業人員で長くとも基本的には1日で作業を終えることができます。
断捨離業者を選ぶ時の注意ポイント
上記で見てきたように、業者に依頼した方が時間を無駄にすることなく楽に断捨離を行うことができます。以下では業者に作業を依頼する際のポイントを見ていきましょう。
遺品整理業者や生前整理業者を選ぶ
整理を代行する会社にもいくつか種類があります。代表的なものとしては、『遺品整理業者』と『生前整理業者』があります。どちらも整理を代行してくれる点では同じようなサービスを提供していますが、断捨離を行うには生前整理業者に依頼するのがオススメです。生前整理は、依頼者の考えに合わせて本当に必要なモノを残し、不要なモノを捨てていく点で、断捨離と考え方が似ているからです。
業者が保持する資格をチェックする
依頼する業者を選ぶ際には、その業者が資格を保持しているかどうかを確認しましょう。『遺品整理士』や『一般廃棄物処理』などの資格を保持していることが確認できれば、信頼度の高い業者だと考えられるでしょう。
複数業者から見積もりを取り、比較する
実際に業者に依頼する際には、あらかじめ見積もりを取ることが多いでしょう。ここで注意しておくべきことは、『ひとつの業者だけでなく、複数の業者から見積もりを取るべきだ』ということです。複数の業者から見積もりを取ることを『相見積もり』と言います。
相見積もりを行うことで、その時の業者の対応から実際に作業をする時の対応の良し悪しを予想できるとともに、見積書の価格が適正かどうかや詳細の記載があるかどうかで業者の信頼度を図ることができます。
実家の断捨離を業者に依頼する場合
今住んでいる自宅ではなく、実家の断捨離を考えているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは実家の断捨離を行うケースを踏まえて、業者に依頼するポイントを説明していきます。
現状を把握し、無駄な出費を省く
まずは、実家の現状を把握することから始めましょう。「断捨離が必要だ」と考えている場合でも、状況を整理したら実際には必要ないと判断できることもあるからです。また業者に依頼するとしても、効率よく無駄なく作業を行うためにも現状の把握は必要不可欠です。
断捨離を業者に頼んだ方が良いケースとは
実家の断捨離を業者に依頼した方が良いケースを以下に簡単にまとめました。これらに当てはまる場合には、断捨離を業者に依頼するのがオススメです。
- ゴミ屋敷状態になっている場合
ゴミで床が見えない、ドアが開かないなどの状態になるまでゴミが溜まっている場合には、専門業者に依頼しましょう。整理や処理に加えて、消臭作業まで代行してくれる業者もあります。 - 両親が高齢の場合
物置や家具の上などの高いところにモノがある場合、断捨離にかかる負担が大きくなります。作業中の負担軽減や事故を回避するためにも業者に依頼した方が良いでしょう。 - 実家が遠距離にある場合
実家が現在の住居から遠距離にあるために、断捨離のために複数回の帰省を行うことは、現実的でないでしょう。業者に依頼した方が経済的かつ自分の負担軽減になります。 - ゴミが定期的に溜まっていく場合
両親が高齢になってくると、その負担からゴミ出しの頻度が下がり、日常的にゴミが溜まっていってしまうことがあります。このような状態を避けるために、定期的に業者に依頼することも考えられます。
料金の相場と費用を抑えるコツ
料金の費用を抑えるには、先ほど説明した相見積もりを取ることが大切です。同じようなサービスでも業者によって価格が異なりますので、必ず複数の業者から見積もりを取りましょう。
また、料金の相場は概ね以下のようになっています。参考にしてみてください。
間取り | 料金相場 | 作業人数 | 作業時間 |
1R・1K | 3〜8万円 | 1〜2名 | 1〜3時間 |
1DK | 5〜12万円 | 2〜3名 | 2〜4時間 |
1LDK | 7〜20万円 | 2〜4名 | 2〜6時間 |
2DK | 9〜25万円 | 2〜5名 | 2〜6時間 |
2LDK | 12〜30万円 | 3〜6名 | 3〜8時間 |
3DK | 15〜40万円 | 3〜7名 | 4〜10時間 |
3LDK | 17〜50万円 | 4〜8名 | 5〜12時間 |
4LDK以上 | 22〜60万円 | 4〜10名 | 6〜15時間 |
まとめ
断捨離をしたいけれどなかなか自分で始められない人は、思い切って業者に依頼してみてはどうでしょうか。断捨離をしたいけれどなかなか自分で始められない人は、思い切って業者に依頼してみるのがオススメです。実際に一人で断捨離を行うのはゴミ処理や時間の確保などで現実的でない場合もあります。現状の整理や相見積もりを行い、業者に依頼して、効率よく断捨離を行いましょう。