面倒な片付けを終えるには、最後まで途切れないモチベーションが必要です。いつも途中で挫折してしまう人は、モチベーションを保つコツを使って片付けを始めてみましょう。片付けのモチベーションを上げる方法と、リバウンドしない片付け法を紹介します。
部屋の片付けを成功させるコツは?
ただ漠然と片付けたいと考えているだけでは、部屋は綺麗になりません。部屋を綺麗にし、美しい状態をキープするには、どんなコツが必要なのでしょうか。
なりたい部屋のイメージを具体的に持つ
最後まで投げださずに片付けするには、『理想の部屋を具体的にイメージする』ことが重要です。ダイエットでも、「痩せたい」とただ漠然と考えるよりも、「あと〇kg痩せよう」と決めた方が、モチベーションが上がりませんか?
物が多すぎる部屋なら捨てればよいですし、物が散らかっているならあるべきところに収納すればよいのです。綺麗な部屋を実現するための『片付けるべきポイント』がはっきりすれば、片付けのモチベーションも一気に高まります。
片付けのメリットを知る
片付けが苦手な人は、部屋が片付くことにより得られるメリットを知ると、モチベーションがわいてくるかもしれません。片付けのメリットは、次のようなものがあります。
- 綺麗な部屋
- 浪費の削減
- 精神的充足感
生活していればあらゆる場所が汚れますが、片付けずに放置すれば汚れはますますひどくなります。ところが、部屋を綺麗にすればそのような汚れとは無縁になり、掃除にかかる時間や手間はわずかです。掃除に手間暇を取られないのは、大きなメリットといえるでしょう。
さらに、片付いた部屋なら物の管理も容易になります。同じ物や不要な物を購入したり、必要なものを探し回ることもなくなるため、貴重なお金や時間を浪費せずにすみます。
また、綺麗な部屋は精神にも良い影響を与えます。片付いた部屋をみれば、『部屋を自己管理できている』という満足感がわいてきませんか?この満足感が、自己肯定感や生活満足度をアップしてくれるのです。
片付けのモチベーションを上げる具体的な方法
片付けのモチベーションが上がらないのは、『具体性がないから』かもしれません。まずは、具体的な目標やイメージを作り、片付けに必要なポイントを明確にしておきましょう。
やることリストをまとめる
片付けを始める前に、『やるべきこと』をリスト化すると、実際の行動に移しやすくなります。いつまでたっても片付けに取り掛かれない人の多くは、『何から始めたらいいかわからない』という人です。こんな人は、やるべきことが事前に決まっていれば、迷わずに片付けできるようになります。
ただし、この時作るリストでは、『本棚の不要な本を半分以上処分する』『1年以上着ていない服は処分する』など、作業をなるべく具体的に記入することが重要です。
やるべきことを10個程度リストアップしたら、あとはリスト通りに動きましょう。リストに記載されたタスクを全てこなせれば達成感を得られて、もっと片付けしたくなるかもしれません。
ビフォー・アフター画像を参考にする
成功した片付け後の画像を目にすれば、「自分の家もこのようにしたい」という欲求がわいてきます。なかでも、片付け前と後の様子を比較した、片付け『ビフォー・アフター』画像はモチベーションアップに有効なので、チェックしておきましょう。
ビフォー・アフター画像では、具体的にどこが綺麗になっているのかが一目でわかり、片付けの際のヒントになります。自分の場合に当てはめて考えやすいので、「やってみようかな」という気分になるのです。
掃除前の写真を撮り成果を可視化する
片付けの際は、先ほどのビフォー・アフター画像のように、掃除前・後の写真を残しておくと、成果がわかりやすく、より大きな達成感を味わえます。
また、掃除前の汚い状態を写真に残しておけば、「再びこの状態にはならないようにしよう」という戒めにもなるかもしれません。キッチンやリビングなど大きな場所の写真だけではなく、レンジ回りや玄関スペースなど、ピンポイントな場所まで写真に残しておくと、後でわかりやすいでしょう。
挫折せず片付けを完了するコツ
片付けに挫折してしまう人は、あれもこれもと欲張ってはいませんか?汚れた部屋を一気に片付けるには、膨大な時間と労力が必要です。まずは挫折せずに片付けを終えられるよう、『出来そうな事』から始めてみましょう。
小さく始める
片付けを挫折せずに完了するコツは、範囲や時間を少な目に設定して行うことです。片付ける場所が大きいと、どこから手をつけたらいいかわからず、集中力も続きません。しかし、片付けが狭い範囲だったり時間が短かったりすれば、誰でも負担なく片付けに取り掛かれるのではないでしょうか。
最初は少しの範囲しか綺麗にできなくても、コンスタントに続けていれば部屋全体が綺麗になります。一気にやろうとして挫折するよりも、小さな範囲でも続ける方が、モチベーションを長く維持したまま片付けできるでしょう。
ご褒美を用意する
人間は『報酬への期待を感じた時』にモチベーションがアップします。報酬を意識すると、脳内では『ドーパミン』が分泌され、思考力や決断力が上がり、目標達成にベストな状態となるのです。
片付けの場合、報酬は大げさですが『ご褒美』を自分に用意しておくとよいでしょう。ご褒美は、片付けが終わったら好きなケーキを食べる、焼肉に行く、など自分にとって魅力的なものなら何でもかまいません。
ご褒美を設定することによりモチベーションは一気に上がり、「片付けを終わらせよう」とテキパキ動けるようになります。
リバウンドせずに部屋を綺麗に保つ方法
片付けが終わって部屋が綺麗になったら、その状態を長くキープしたいものです。ところが、生きている限りゴミは出ますし、また元の散らかった部屋に戻ってしまうこともあり得ます。
リバウンドせずに綺麗な部屋を保つにはどうしたらよいのでしょうか。
物を増やさない
部屋を散らかさない重要なポイントの1つが、『不要な物を増やさない』ことです。特に衝動買いが多い人、無料という言葉に弱い人は、不要な商品やサンプルなどをため込んでしまう傾向があります。片付け後は自分の行動を振り返り、むやみやたらに買わない、もらわないを徹底しましょう。
部屋に物を置く時は『本当に必要なもの』だけを選び、無くても生活できる物は極力排除することが重要です。これができれば、もとの散らかった部屋にリバウンドする可能性は低くなります。
汚したらすぐに片付ける
部屋が汚れたと感じたら、すぐに片付けることも重要です。汚れが小さいうちは片付けも短時間で済み、手間もかかりません。しかし放置していれば汚れはたまり、片付けにも時間や手間がかかるようになるでしょう。綺麗な部屋をキープするには、こまめに片付けをし、大きな手間を省くことが重要です。
綺麗で快適な部屋のイメージを思い出す
部屋が汚れてきたと感じたら、片付けを終えたばかりの、綺麗で快適な部屋を思い出しましょう。汚れた部屋は、そこにいるだけでストレスを感じます。「快適でゆとりのある、綺麗な部屋を保ちたい」と思えれば、それが日々の片付けのモチベーションとなるでしょう。
まとめ
片付けのモチベーションが上がらない時は、無理をせず小さな範囲や短時間の片付けから始めましょう。
また、片付け後のお楽しみにご褒美を用意しておくと、片付けはより進むかもしれません。部屋を片付ければ、気分的にもスッキリし、生活に余裕が生まれます。
片付けを『面倒』『出来ない』とあきらめる前に、モチベーションを上げることから取り組んでみてはいかがでしょうか。