実家の片付けが大変な時は、業者に依頼することを検討してみてはいかがでしょうか。家族だけで片付けるよりプロに任せた方が、手間・暇・体力を使わずに綺麗にできます。片付け費用がネックになっている人は、費用の相場や料金内訳を確認してみましょう。

実家の片付け方法は大きく2つ

実家の片付け方法としては、『家族で掃除をする』『掃除専門の業者に依頼する』という2つの方法があります。ただし、どちらが良いかは家の状況によって異なるので、まずは自分の家のゴミレベルがどの程度なのかを見極めることが重要です。

家族で掃除する場合と、業者に依頼する場合、それぞれを詳しく紹介します。

家族で掃除をする

家族が協力すれば片付けできるのかどうかは、次の項目を確認してください。

  • 家の広さが3LDK以内
  • お風呂、キッチン、洗面所などは使える
  • とりあえず生活できている

これらの項目すべてが当てはまる場合、家族だけで掃除できるかもしれません。ただし、たとえ項目をクリアしていても、大量の虫が湧いて出る場合は、専門の業者にバトンタッチした方が無難です。手始めに燻煙式の殺虫剤や殺虫スプレーをまいて、様子を見ましょう。

害虫駆除が終わって、なんとか掃除できそうなら、いよいよ掃除開始です。まずは不要なゴミを処分し、続いて家中の物を『要るか、要らないか』で分別します。これらが一段落したら、最後は清掃です。

業者に依頼する

専門の業者に依頼した方が良いケースは、次のケースです。

  • 家の広さが3LDK以上
  • 家の外もゴミだらけ
  • 生活に支障がある

家の片付けを業者に任せる場合、依頼先は『自治体』『民間の清掃業者』の2つがあります。どちらが良いかは、状況や個人の考えにもよりますが、コストを抑えるなら自治体、スピードを求めるなら民間業者がおすすめです。

自治体の場合は、担当者や関連機関と協議しながら対応策を検討していきます。結果が出るには時間がかかり、すぐに片付けできるとは限りません。一方民間はサービス業ですから対応が早く、片付け内容も充実しています。ただしサービスが充実しているぶん、コスト面の負担は増えると考えましょう。

それぞれのメリット・デメリットを理解して、納得できる相手を選ぶのが重要です。

業者に依頼するメリット

物で溢れた家を片付けるのは精神的・肉体的な負担が大きいため、片付けに悩んだ場合は業者に依頼する方が安心です。業者に依頼すると、どんなメリットがあるのでしょうか。

力仕事が楽

不要なゴミを処分するのは重労働です。特に膨大なゴミを屋外へ搬出する作業は、体に大きな負担となるでしょう。ところが業者に依頼すれば、このような力仕事は、業者が代わりに行ってくれます。

どんな膨大なゴミが出たとしても、契約した以上はきちんと責任をもって片付けてくれるので、素人の掃除にありがちな「途中で挫折してしまい、終わらなかった」という心配はありません。

ゴミもまとめて処分してくれる

片付けを業者に依頼する大きなメリットの1つが、大量に出たゴミもまとめて処分してくれることです。自力でゴミを処分しようとすると、ゴミの種類に合わせて分別しなければならないうえ、指定日以外にゴミを出せません。簡単に捨てられない不燃物は持ち込みや手続きが必要になりますし、捨てるまでが面倒です。

しかし、業者に依頼した場合、こうした不便がありません。片付け業者は基本的に365日ゴミを回収してくれるため、ゴミの分別や重たいゴミの搬出に頭を悩ませる必要がないのです。

業者に依頼する場合かかる費用と相場は?

片付け業者に依頼した場合、気になるのは費用です。正確な金額については見積りを取らなければ分かりませんが、家の広さごとの片付け費用の相場は、次の表を確認してください。

間取り 料金
1LDK 7~20万円
2LDK 12~30万円
3LDK 17~50万円
4LDK 22万円~要見積

ただし、家やゴミ状況により料金は大幅に変わることもあるので注意が必要です。なぜ料金が変わるのかと疑問に思った人は、この料金にはどんな費用が含まれるのかを事前に確認するとわかりやすくなります。

ゴミの処分費

まず業者には、大量に出たゴミを処分してもらわなければなりません。ですから、料金にはゴミの処分費が含まれます。通常の回収では処分できない粗大ゴミ・家電の処理費用も入っているので、ゴミの量や種類によっては金額が上下するでしょう。

また、業者の中には搬出するゴミ袋の量に上限を設けている会社もあります。このような業者を利用した場合、超過したゴミには追加料金を支払わねばなりません。後でトラブルにならないよう、事前に契約内容を確認しておくことをおすすめします。

人件費

片付け料金には、清掃やゴミ運搬を行うスタッフにかかる費用も含まれます。部屋が広い、ゴミが多い、家が汚すぎるなど、人手が多く必要になりそうな場合は、さらに人件費がかさむでしょう。

その他の費用

ゴミの処分費、人件費のほか、多量のゴミを回収・運搬するトラック代は『車両費』として計上されます。

車両の種類には通常『軽トラ』『2トントラック』を使いますが、より料金が高いのはサイズの大きい2トントラックです。ゴミの量が多くなればトラックも1台では足りず、2台、3台と増えるかもしれません。見積の際は、トラック何台で来るのかを確認しておくとよいでしょう。

このほか、通常の清掃では落としきれない汚れや臭いがある場合、害虫駆除を依頼した場合も別料金で計上されます。

業者への依頼から当日までの流れ

片付けを業者に依頼する場合、まずは親が納得していることが前提です。お互いに片付けの方向性に納得できたら、業者選び・見積り・当日の立ち合いと続きます。

依頼から片付け当日までのポイントをみてみましょう。

片付けの計画を親と相談

実家の片付けを円滑に行うには、親が納得し、片付け計画に参加してくれるようでなければなりません。親が始めから乗り気ならよいですが、そうでない場合は親を説得する必要があります。そしてこの時に重要なのが、『親の気持ちを理解する』ことです。

親世代の人は現代の若者よりも物を大切にし、「勿体ない」という意識を強く持っています。そのため不要な物がたまりがちになるのですが、それを頭ごなしに否定してはいけません。

「物が多いと転倒するかもしれないよ」と親を労ったり、「片付けたら広いスペースを自由に使えるよ」と片付けにポジティブなイメージを与えてあげたりします。さらに、「親の物を捨てるのはつらいんだ」と親の不安に共感すれば、親も子供の気持ちを理解してくれるでしょう。

不要な物を仕分け

業者に依頼する前に、不要な物を仕分けるのと仕分けないのでは、かかる料金が異なります。できれば親子共に協力して、家の物を仕分けておくことをおすすめします。

ただし、何が不要で何が必要かは個人の考えにもよります。不要な物に親が執着している時は、片付け後の良い未来を提示したり優しい言葉をかけたりして、親の気持ちをほぐしてあげましょう。

目的と目標を共有する

頭ごなしに親の意見を否定しては、反発心をもつばかりです。片付けの目的・目標を親と共有できるよう、親に思いやりを持って接しましょう。家を片付けなければならない理由や、将来像をきちんと説明すれば、親も納得しやすく、片付けの意図や意義も理解してくれます。

業者を選び見積りを取る

親が片付けに納得したら、次は業者を決めなければなりません。前述の通り業者には『自治体』『民間』の2つがあるので、どちらが良いかは、親と相談しておきましょう。

もし民間の業者を利用すると決めたら、見積りは少なくとも3社を目安に依頼します。片付け料金は業者によってバラつきがあるため、1社だけで検討すると相場が見えにくいのです。

見積りをとった後は、それぞれの料金プランを細かく比較し、サービス・料金のバランスが良い会社を見つけましょう。

当日の立会い

見積を終え、細かい作業手順等をすり合わせたら、当日は片付け作業に立会います。基本的には業者がゴミを分別し搬出してくれますが、判断が必要な物は逐一依頼主に確認を取って仕分けてくれるため、安心です。

業者選びの際はココに注意

業者選びのポイントは、片付けに必要な『一般廃棄物収集運搬許可証』を所持していること、明確な料金体系があることなどです。片付けをスムーズに行えるよう、業者選びは慎重に行いましょう。

見積り外の費用がかからないか

見積りを取った後注意したいのが、見積り料金の内訳です。業者は以下のポイントをチェックして、見積りを出します。

  • 間取り
  • 年数
  • トラックを駐車するスペースの有無
  • 動線の距離

もしも依頼した業者がこれらのチェックを行っていない場合、見積りの正確性が疑われます。当日になって追加料金が発生しないよう、見積り中の業者が何をチェックしているのか、きちんと確認しておくことをおすすめします。

また、見積りで提示額が安いからと安易に業者を決めてはいけません。一見すると安い業者でも、オプションの追加が多ければ、結果的に高くつく場合があります。後で失敗した、とならないためにも、その料金には『何が、どこまで』含まれているのかをきちんと確認しておきましょう。

一般廃棄物収集運搬業許可を持っているか

片付け業者に依頼する際注意したいのは、その業者が『一般廃棄物収集運搬業許可』を所持しているかどうかです。

一般人の家を片付けるのに免許等は必要ありませんが、不用品の回収や処分に携わる部分では、国の免許が必要となります。免許を持っていない業者に片付けを依頼することは、法律違反にもつながる行為です。業者がこの免許を所持しているかどうか、必ず最初に確認しておきましょう。

ただし、この一般廃棄物収集運搬業許可と似たような免許に、『産業廃棄物収集運搬業許可』というものがあります。こちらは業務上で出る廃棄物を処理するための免許で、これがあるからといって一般家庭の片付けはできません。

もしも産業廃棄物収集運搬業許可のみを提示されたら、一般廃棄物収集運搬業許可の提示も求めてください。

まとめ

片付け専門業者に片付けを依頼すれば、ゴミの分別や処分に頭を悩ませる必要がありません。片付けのプロが初めから最後まで責任をもって片付けてくれるので、家族にかかる負担はわずかなものです。

ゴミの量が多い、汚れがひどいなどの理由で片付けを躊躇している人は、速やかに業者に依頼して、綺麗な家を取り戻しましょう。ただし見積りは複数の業者から取って、納得のいく会社を見つけてくださいね。