学習机の処分に困ったことはありませんか?丈夫で耐久性があり、思い出も詰まっているため、捨てるには忍びない人もいるでしょう。一般的には、『廃棄するか人に譲るか』のどちらかになります。手間と費用をできるだけかけない方法を見つけましょう。

処分費用をなるべくかけないためには

一般的な学習机は、机部分(天板)、引き出し、上棚、ワゴン、収納部分があり、丈夫で安定感があります。物によっては、大人1人で持ち上げられないほど重く、部屋の中でもひと際存在感を放っているのではないでしょうか。

学習机は『粗大ごみ』に分別されるため、自治体ごみに出すだけでも処分費用がかかります。できるだけ費用を抑える工夫が必要です。

リサイクルショップで買い取ることも

学習机は、廃棄処分にするよりも、リサイクルショップで買い取ってもらいましょう。ブランド家具やアンティーク家具とは違い、中古の学習机はそれほど高い値にはなりません。

しかし、処分費用がかかることや解体の手間を考えれば、買い取ってもらう方がずっとお得で楽です。欲しい人の手に渡り、引き続き使ってもらえるので、エコにも繋がるでしょう。

劣化が激しいものや汚れがひどいものは、値が付かず買い取ってもらえないことがあります。査定前に、汚れを綺麗に落としておくようにしましょう。

地域のショップで見積もり依頼を

まずは地域のリサイクルショップに見積もり依頼をしましょう。電話でおおよその価格が提示されるケースもあれば、訪問見積もりをとるケースもあります。

最近は『リユース代行』や『オークション代行』を行う業者も増えています。これは、物を一旦預かり、買い手が見つかった後に販売額の数パーセントをキャッシュバックする方法です。

学習机などの大型家具は運搬に手間がかかるので、まずは自宅から近い地域のショップに連絡してみましょう。

さいたま市では無料リサイクル回収も

さいたま市では、リサイクル活用できると判断したものを無料回収するサービスを実施しています。購入時から10年を経過しない物のみで、事前に現物確認が行われます。

学習机の他に、食器棚や整理ダンス、ダイニングセット、二段ベッドなどが対象です。

譲り合いサービスなどで欲しい人を探す

「お金にならなくても、必要な人に使ってもらいたい」という人は、ネットの譲り合いサービスを利用しましょう。

このサービスは、欲しい人と譲りたい人をマッチングさせるシステムのことで、料金の発生しない物々交換のようなものです。両者が満足する上、リサイクルエコにも貢献できるのがメリットです。

ほとんどが初対面の相手との取引なので、引き渡しの際は、運搬は誰が行うか、どの場所に運ぶかをよく考えましょう。

譲った後の所有権は相手に渡ります。後々になり、廃棄絡みのトラブルにならないよう、話し合うべき点はしっかりと話し合っておいて下さい。

安く済ませる処分方法

粗大ごみの廃棄処分方法はいくつかありますが、最終的に、不用品回収業者に依頼するか、自治体の粗大ごみとして出すかのどちらかを選択する人が多いようです。できるだけ費用が安く済むように工夫をしましょう。

分解・分別して自治体ごみで出す

前述している通り、学習机は『粗大ごみ』の扱いです。多くの自治体では、粗大ごみの回収を有料としており、数百円から千円前後の手数料が徴収されます。

安く済ませたい人は、できるところまで分解し『燃えるごみ』として出すのがおすすめです。全てのネジや部品をドライバーで外し、燃えるごみで回収可能な規格になるまでカットして下さい。

1人では運搬が困難な重すぎる机も、分解することで楽に運ぶことができるでしょう。ただし、手間と時間がかかります。

粗大ごみとして自治体に出す

最も一般的な処理方法は『粗大ごみ』として自治体に出すことです。回収業者に任せるよりも手数料が安く済み、料金表が明確化されているので安心です。

粗大ごみの出し方や料金は自治体によって異なり、ほとんどの場合は事前予約が必要です。出し方のルールが違っていると、回収してもらえないので注意しましょう。

粗大ごみの出し方と費用

粗大ごみの出し方と費用は、自治体のホームページや、市内全戸に配布されている『資源物の分別表』などで確認できます。

たとえば、大阪市の場合は、『粗大ごみ収集受付センター』に電話をし、収集の申し込みと手数料の確認を行います。

次に『粗大ごみ処理手数料券取扱店』の表示がある市内の店舗で『手数料券(シール)』を購入し、粗大ごみに貼り付けて指定の場所に出せばOKです。

手数料は、大阪市は1000円、東京都新宿区は1200円と、市や区によって若干の開きがあります。また、粗大ごみセンターに自分で持ち込みをすると、料金が安くなる自治体もあるので電話やホームページで必ず確認して下さい。

手間をかけずに処分したい

多少費用がかかっても手間をかけずに処分したいというときは、回収業者に依頼するのがよいでしょう。回収業者の質や価格はまちまちなので、1社だけを見ずに、相見積もりをとることをおすすめします。

回収業者に依頼するメリット

回収業者に依頼するメリットは、自分の都合のよい日に引き取りにきてくれるという点でしょう。

自治体の粗大ごみ回収の場合、事前受付をした後に回収日が指定されます。混み具合によっては回収日が遅れ、引越しなどの急な移動日に間に合わないこともあるでしょう。

一方、回収業者は指定した日時に部屋まで引き取りに来てくれるので、引越し日直前でも安心です。不要なものをまとめて引き取ってくれ、リサイクル可能な商品があれば買取を依頼することも可能です。

その他、クレジット払いができる、お得な定額プランがあるといったメリットもあります。

業者を選ぶ時はここに注意

業者の中には、提示した価格以上の費用を請求したり、引き取った荷物を不法投棄したりする悪徳業者も横行しています。

業者を選ぶポイントは、料金の設定が明確で、「激安・無料」などの誇大広告を出していないことです。受付の電話や見積もり時の対応をチェックし、誠実さが感じられるかを確認しましょう。

また、家庭の粗大ごみを回収するには『一般廃棄物収集運搬許可』が必要です。この許可を所持していない、または『産業廃棄物収集運搬許可』を提示して処理しようとする業者は要注意です。

許可を持たない回収業者による不法投棄が近年大問題になっていますが、最悪の場合、依頼者も罰則を受けることがあります。

買い替え時に回収してくれる場合も

古い学習机を処分して、新しいものを購入したいというケースにおいては、『買い替え時の回収サービス』を行っている店舗もあります。

ニトリでは3000円で回収

家具・インテリアを販売するニトリでは、家具を新たに購入した際、古い家具を3000円で引き取るというサービスを行っています。新たに購入する家具と引取りする家具が同数量または同容量であることが条件です。

ニトリに直接相談するか、電話またはインターネットで申し込みを行うことができます。悪徳回収業者が横行している中、信頼のできる地域の家具店に依頼したいという人も少なくありません。

多少費用はかかりますが、買い替え時のついでに依頼できる点では手間が省け、便利なサービスだといえるでしょう。

まとめ

学習机は、家具の中でもとりわけ頑丈な構造になっているため、解体するのは大変です。子供の頃の思い出が詰まった机を処分するのをためらう人もいるでしょう。

リメイクして別の用途で使う、親戚や近所の子供に譲るなど、できるだけエコでお金のかからない方法を探しましょう。処分せざるを得ない場合は、許可を持った信頼できる業者や行政にお願いするのが1番です。