金庫にも寿命があるのを知っていますか?使わなくなった金庫は、自治体では処分できない場合があるので、業者に依頼して引き取ってもらうことも考えましょう。金庫の処分をしてくれる地域別の業者や処分方法について解説します。
目次
金庫の処分について知っておきたいポイント
現金や貴金属、大切な書類などを保管しておくための『金庫』は、熱の影響を受けない丈夫な素材で作られています。遺品整理などで金庫を処分せざるを得ない場合は、どうすればよいのでしょうか?
金庫の処分は、通常の粗大ゴミの廃棄とは事情が異なります。
金庫の寿命とは?
金庫は特殊な材質でできています。鉄の塊のように重いですが、主材は耐熱性のある発泡コンクリートで、その表面は鉄でコーティングされています。
万が一火災が起こり高温にさらされたとしても、特殊素材が熱の上昇を抑え、中身にはほとんど影響を及ぼしません。
しかし、耐熱性のある金庫でも永久的に使えるわけではなく、その寿命は20年前後といわれています。時間が経つにつれ、発泡コンクリートに含まれている水分が蒸発し、十分な耐火性能が発揮されなくなるのです。
そのため、20年以上年数の経った金庫は処分するのが望ましいといえるでしょう。
自治体で処分できない適正処理困難物になる
金庫の処分も、「粗大ゴミとして自治体に回収してもらおう」と考える人は少なくありません。
しかし前述したように、耐熱性金庫はコンクリートと金属部分で作られています。廃棄するにはこの2つの部分を分けなければならず、解体には時間と手間がかかります。そのため、自治体では家庭用の小さなものでも、回収を受け付けていないことがほとんどです。
このように、自治体で適正な処理が難しいものは『適正処理困難物』の扱いになり、製造者、販売者、その他事業者の協力が必要となります。
大きさや材質によっては処分可能
一言に金庫と言っても、災害から貴重品を守る金庫や、盗難防止のセーフティー金庫までさまざまな種類・大きさがあります。
これら全ての金庫が自治体で処理できないわけではありません。大きさや材質によっては処分が可能なことも覚えておきましょう。
たとえば、特殊素材ではない通常の『金属製の手提げ金庫(30cm未満)』は、『小さな金属類』の扱いになります。自治体で決められた曜日に、鍋やフライパンと一緒に出すことができます。30cm以上のものは『粗大ゴミ』として自治体に回収を依頼しましょう。
また、木製・プラスチック製の手提げ金庫(30cm未満)は『燃やすゴミ』として処理することができます。
金庫の主な処分方法
自治体では処分できない耐熱性の金庫の主な処分方法としては以下の3つがあります。
購入したお店で引き取ってもらう
もし金庫を購入した店舗が近くにある場合は、引き取ってもらえないか問い合わせてみましょう。
不要になった家電製品と同様に、購入店であれば有料または無料で引き取ってくれることがあります。新しい金庫を購入するかわりに、古い金庫を無料で引き取ってもらえないか交渉してみて下さい。
一方、どこでいつ購入したのか分からない古い金庫の場合はどうすればよいのでしょうか。以下で詳しく見ていきましょう。
費用はかかるが回収業者に依頼する
もし引き取ってくれる店舗がない場合は、専門の回収業者に依頼するという方法があります。金庫を扱っているリサイクルショップ、または鍵開けや、修理を行っている金庫の専門業者などが挙げられます。
業者に依頼する際は有料となりますが、訪問回収をしてくれることがほとんどです。重いものが持てない女性や年配者にとっては有難いサービスといえるでしょう。
金庫の重量1kgあたり100円~250円前後が相場で、費用の内訳は『処分費用』と『搬出費用』となっています。『(金庫の重量)×単価(1kg)+搬出費』で計算しましょう。
無料回収などの謳い文句に注意
金庫の廃棄には時間も手間もかかるため、大部分の回収が有料で行われます。
もし『無料回収』を謳う業者があれば、安易に依頼するのは禁物です。依頼をお願いした後に、高額な金額を請求されるトラブルが後を絶ちません。
特に『廃品回収車』は、「無料で引き取ります」や「お気軽に声をかけて…」という優しい言葉で地域を巡回しますが、実際は積み込み料や作業代金などの適当な名目をつけて金銭を請求されるケースが相次いでいます。
荷物を積み込んだ後に金額を提示し、断ると『キャンセル料』として金額を請求する悪質な業者も少なくありません。不用品の回収をお願いするときは、公式サイトで会社情報や料金をしっかり公開している業者を選びましょう。
リサイクルショップに持っていく
まだまだ使えそうな金庫であれば、リサイクルショップに持って行き、買い取ってもらう方法もあります。
特に、防犯性の高い鍵がついている金庫や、最新式の金庫は買取の対象となるため、メーカーや型番などをメモしておくとよいでしょう。また取扱説明書などが付属していれば、交渉がよりスムーズに進みます。
値段がつかなかった金庫は引き取ってもらえるのかどうかをあらかじめ電話で確認しておいて下さい。
北海道や東北の主な回収業者
北海道や東北で金庫の買取をしてくれる主な回収業者を紹介します。
札幌でリユースなら アトム商会買取専門
オフィス家具やOA機器類の買取が中心ですが、金庫・液晶テレビ・DVDデッキ・冷蔵庫など幅広い商品に対応しています。
買取専門なので、破損して使えないものや再販していないものには対応していません。年数のあまり経っていない金庫や最新式で使わなくなった金庫がある場合はぜひ相談してみましょう。
出張査定と持込査定の両方を行っており、査定額に納得したときのみ買取成立となります。キャンセル料などがかからないので安心してお任せできますよ。
オフィス家具・OA機器の買取【アトム商会 買取専門】|北海道札幌市
福島で回収を依頼するなら日東産業株式会社
家庭ごみ、事務所ごみの回収業者で、1品から大量のものまで気軽に相談することができます。公式サイトでおおよその料金を公開しているので、高額な料金を請求される心配がありません。
遺品整理に対応しているので、部屋全体の整理・清掃の延長で、金庫などの不用品回収を依頼することが可能です。ネット、訪問見積もりともに無料で行っています。
日東産業株式会社|福島県福島市(浄化槽の点検・粗大ごみ・引越しごみ
首都圏の主な回収業者
首都圏を中心で金庫の買取を行ってくれる業者をピックアップしました。県をまたいだ対応が可能な場合もあるので、気軽に問い合わせてみましょう。
オフィスレスキュー119Happy
金庫を含むオフィス用品の買取に力を入れている買取専門業者です。買取依頼の際は、出張査定の前までに、品名・メーカー・型番・大きさ・使用年数などを前もって伝えておく必要があります。
基本は買取ですが、引っ越しに伴う不用品の処分なども行っています。当日は、運搬作業などを全てやってくれますので、1人暮らしの女性や高齢者でも安心ですね。
東京、埼玉など幅広く対応
東京(江戸川区)・千葉(佐倉市)・埼玉(川口市)・神奈川県(川崎市)に店舗があり、幅広い地域に対応しています。
首都圏と各店舗近隣地域が対応可能エリアですが、量が多い場合は遠方でも対応してもらえるので、まずは気軽に問い合わせをしてみて下さい。
横浜市全域対応 パワーセラー買取.com
中古品の買取出張を強化している会社で、横浜市や埼玉、東京23区及び多摩地区はほぼ全域をカバーしています。
また、東京・埼玉・千葉・神奈川エリアは、毎日10台以上のトラックが巡回しています。電話で訪問見積もりを依頼すれば、最寄りにいるスタッフがスピーディーに対応してくれますよ。
買取できない古い金庫の処分は、格安で回収を行っています。
北陸や東海地方の主な回収業者
北陸や東海地方の回収業者を紹介します。県をまたいだ幅広いエリアに対応している業者が多いのが特徴です。
北陸で広く対応の不用品回収セブン
石川県金沢市にある不用品回収業者ですが、石川・富山・福井エリアにも幅広く対応しています。家庭、店舗、会社に関わらず、粗大ゴミ(動物及び動物の加工品以外)なら何でも受け付けてくれるのが特徴です。
まだ再利用できる不用品は買取となりますので、費用を最小限に抑えられるのもポイントでしょう。その他、遺品整理、ハウスクリーニングなど幅広い項目に対応しています。
石川(金沢)・富山・福井での不用品回収・粗大ゴミ回収はセブンへ
名古屋の金庫のプロ 有限会社太平サービス
設置工事・鍵の修理・錠前取替え・金庫廃棄などを行う金庫のスペシャリストです。
廃棄の場合は、適切な方法で処理されたことを証明する『産業廃棄物管理票(マニフェスト)』の発行を行っています。業務用金庫や家庭用金庫まで、金庫のことなら何でもお任せできる心強い会社です。
愛知県名古屋市 金庫修理 合鍵作製 パーテーション工事 有限会社太平サービス
東海地区を幅広く対応のヤマニ商会
昭和2年創業のヤマニ商会は、金庫の移設・廃棄処分・修理などを幅広く手掛けています。
数百kgの大型金庫は、他社では回収を断られることもありますが、ヤマニ商会では搬出から処分までスタッフがしっかりとサポートしてくれます。公式サイトで見積もりができますが、不安な場合は、訪問見積もりをしてもらいましょう。
金庫に関するアドバイスや提案をする『金庫診断士』がいるので、金庫のことなら何でも相談できますよ。
耐火金庫・防犯金庫・オフィス家具・OA・防犯設備|ヤマニ商会
近畿地方の主な回収業者
大阪・京都・奈良など、近畿エリアで活躍している主な回収業者を紹介します。
送付による処分もできるファイブアール
大阪府大阪市を拠点とする不用品の回収業者で、主に大阪市・大阪府・兵庫県・京都府・奈良県なども対象エリアに含まれています。
小型の金庫であれば、全国一律料金の1980円で回収を行っています。代金は別途2000円かかりますが、ダンボールで梱包して送るだけなので、金庫の処理に困っていた人に朗報ですね。ダイヤル式金庫・シリンダー式金庫など、金庫の種類を問わず可能です。
大型金庫は、ユニック車で窓からの出し入れするなど、金庫の重量や大きさに合わせて適切な対応しています。
大阪を中心に、不用品の回収、買取り、引き取りならファイブアール
京都で買取りなら リサイクル事務機
不用品や粗大ごみの回収、処分、買取を行う京都の会社で、京都、大阪、滋賀、奈良エリアにも対応しています。
自分では有料処分だと思っていても、物の状態によっては買取価格が付くこともあるものです。物の状態をしっかりと査定し、適切な価格で処理を行ってくれるので、他社で満足できなかった人は、見積もりをとってみましょう。
金庫は、耐火金庫、防盗金庫ともに買取・処分の対象となっています。
なお、出張引取りの料金は、場所などに応じて算出し、商品の価値と相殺した形での提示となります。
住まいのホウワグループの便利屋ホウワ
不用品処理や遺品整理はもちろん、解体工事や空き家の管理まであらゆることを引き受けてくれる『便利屋』です。
提供するサービスの範囲が広いため、「その業務に精通しているの?」と心配になる人もいるかもしれませんが、昭和41年に創業した息の長い地元企業で、経験は豊富です。
作業は一貫してスタッフが行ってくれるので、重い金庫の運搬に骨を折る必要がありません。まずは公式サイトから無料見積りをお願いしてみましょう。
ホウワ | 奈良で噂の引越しと解体外構・海上コンテナ販売企業
中国四国や九州の主な回収業者
中国四国及び九州エリアでおすすめの回収業者を紹介します。不用品の回収以外にも、さまざまなサービスを展開しているところがあり、困ったときの強力な助っ人になってくれるでしょう。
広島や兵庫対応の瀬戸内片付け救急隊
不用品の回収、買取を行う会社で、一般家庭はもちろん、店舗やオフィス廃業時の不用品回収や清掃にも対応しています。本社は岡山県にあり、岡山県と広島県の全域と、兵庫県の西部が対応可能エリアとなっています。
公式サイトには料金が明確に表示されているので、他社との料金比較に役立つでしょう。金庫の処分は、1kgあたり200円~250円が目安です。
当日になって高額な追加料金を請求する悪徳業者がいる中、オプション料金まで細かく明示している点には安心感があります。遺品整理やゴミ屋敷整理にも対応しているので、どんな些細なことでも相談に乗ってくれますよ。
瀬戸内片付け救急隊 – 不用品の片付け・回収・引き取り・処分
福岡県を全域対応 福岡買取本舗
福岡県内全域を中心に、家具や家電などの買取を行う会社です。年代が新しくまだまだ使えそうな金庫があれば、無料査定をお願いしてみましょう。出張見積もりなので、その場で正確な料金を提示してくれます。
また、移転や弊店に伴い、不用品が大量に出た場合、室内・店内にある買取可能なものを『まるごと買取するサービス』を展開しています。値がつかないものはまとめて処分してくれるので、手間がグッと省けますよ。
対応エリアは福岡県が中心ですが、佐賀県、熊本県などに住んでいる人も気軽に相談してみましょう。
鹿児島中心に対応の寿マン
不用品回収・家屋解体・遺品整理などを幅広く手掛ける鹿児島市の会社です。『一般廃棄物及び産業廃棄物の収集運搬業』の許可書を取得しており、小さなゴミから粗大ゴミまであらゆるものを回収してくれます。
電話は、24時間365日対応なので、急に処理をお願いしたいというときでも安心ですね。鹿児島ならば、緊急駆け付けも可能です。
明朗会計をモットーとしており、ほとんどの料金は公式サイトで確認することができます。出張料が3000円(税別)かかりますが、オンラインで見積依頼をすると料金が10%割引になるのでお得です。
Tポイントの加盟店になっていて、ポイントを使うことも貯めることもできますよ。
まとめ
金庫は粗大ごみとして処理できると思っていた人も多いのではないでしょうか?金庫に寿命があることもあまり知られておらず、事務所の撤退や遺品整理時などに、やむを得なく処理をするというパターンが多いようです。
金庫1つだけの廃棄だからといって、適当な業者に依頼してしまうと、不法投棄されたり、請求が高額になったりというトラブルが発生します。買取価格がつくことも考えられるので、しっかりと見積もりをとるようにしましょう。